オーストラリアでのUFO事件がニュースになることはあまりありません。
しかし、過去には史上最大規模のUFO事件が起きています。
それがメルボルンで起こったウェストールUFO事件です。
数百人の目撃者がおり、信憑性は非常に高いです。
この記事では、そんなウェストールUFO事件についてご紹介します。
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ウェストールUFO事件の概要
1966年4月6日、オーストラリアのメルボルン・ウェストールにある高校付近にUFOが出現しました。
この時、学校は午前中の休み時間。
200人の生徒と職員が校庭に出ていました。
そこに突然、3機の円盤型UFOが出現したのです。(全部で5機という証言もある)
その場にいたほぼ全員が空を見上げるなか、ほどなくして、UFOは近くの松林に着陸。
数名の生徒がUFOに走り寄っていくも、すぐに離陸してある高度に達すると素早くどこかへ飛び去ってしまったそうです。
それから間もなくして、地元のテレビ局「チャンネル9」のクルーが到着。
事件を目撃した生徒や教師たちにインタビューを行いました。
次に現場にやってきたのは、兵士と正体不明の私服職員。
彼らは着陸現場の草を刈り取っていったといいます。
当時ウェストール高校で教師をしていたグリーンウッド氏は、事件のことを振り返って次のように語っています。
「ひどく興奮したひとりの生徒が教室に駆け込んできて、空飛ぶ円盤が外に飛んでると言った。外に出て自分の目で確かめると、ホバリングするUFOが見えた」
「それは丸い形をした銀色の円盤で、金属製のロッドが空に向かって突き出ていた」
このように、目撃者の多くが飛行物体をUFOだと認識しているのが、この事件の特徴。
気球だと述べている人がいないことから、UFOと認識するに足る飛び方や外見をしていたのでしょう。
なお、事件の概要については、下の動画でも確認できます。
*出典:@SierraKiloBravo
2日前に近くでUFOが目撃されていた
ウェストールUFO事件の二日前、17kmほど離れた場所にいた若いエンジニアが、ポラロイドカメラで飛行中の円盤型UFOを撮影しました。
そのUFOは右にほぼ90度傾き、旋回したのちに高速で飛び去ったそうです。
ウェストールに現れたのも同じ円盤型。
二日しか離れていないことを考えると、同じ機体だと思われます。
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ウェストールUFO事件を目撃した元生徒たちの証言
ウェストールUFO事件の特徴は、目撃者が非常に多いこと。
校庭にいた200人の生徒と教師の他、校舎内からUFOを目撃した生徒もいます。
ここでは、そんな元生徒たちの証言をご紹介します。
証言1
当時14歳だったマリリン・スミスは、校庭にいた生徒の一人です。
UFOが松林に着陸するのを目撃したスミスは、好奇心にかられて着陸現場に向かって走り出しました。
しかし、スミスが着陸現場に着く前にUFOは離陸。
「着陸現場には丸い跡が残っていた」といいます。
なお、スミスと一緒に着陸現場に向かったタリアという生徒は、UFOが離陸した直後に失神(原因不明)。
救急車で病院に搬送されています。
証言2
当時15歳だったフィル・ティアニーは、UFOの外見について、「上部がドームになった銀色の円盤状だった」と証言しています。
「3機とも音を立てなかった」そうで、既存の航空機とは明らかに別物だと分かります。
さらにティアニーは、「私たちはメディアに話すことを許されなかった」と、口止めをしてきた人物の存在をほのめかしています。
証言3
テリー・ペックは、至近距離でUFOを目撃しました。
「そのサイズは乗用車よりも大きく、底の部分にはライトがついていた。そのライトの光は雑草が生い茂る地面をずっと照らしていた」と証言しています。
また、「3機のUFOはその後すぐに浮上し、どこか彼方へ飛び去った」といいます。
前述したマリリン・スミスの言う着陸現場の丸い跡とは、おそらくこのライトの光によってできたものでしょう。
証言4
当時12歳だったジョイ・クラークは、次のように証言しています。
「(UFOをみて)興奮する者や怖がる者など、学校中が大騒ぎになった」
「私はできるだけ細かく観察しようとした」
「それはこれまで見たこともない物で、絶対にどこか別の場所から来たものだと思います」
また、クラークは、「しばらくして数名の軍人と警察官がやってきた」とも証言しています。
その際、「君たちは集団ヒステリーにかかっていたのだ。今見たのは気象観測用の気球で珍しいものでもなんでもない」と告げられたそうです。
なお、ジョイ・クラークやテリー・ペックの証言は下の動画で確認できます。
*出典:@Studio10au
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ウェストールUFO事件を隠蔽しようとする動きがあった
ウェストールUFO事件では、露骨な隠蔽工作が行われたといいます。
もっとも分かりやすいのが、校長先生の「生徒たちは幻覚を見たのだろう」という見解。
200人を超える生徒たちがほぼ同じものを目撃していて、着陸現場には跡まで残っているのに、平然と「幻覚だ」と言い切ったのです。
これは、ジョイ・クラークが謎の軍人から「集団ヒステリーだ」と告げられたのと同じ。
事件を幻覚による集団ヒステリーで片付けようとする者の隠蔽工作だと思われます。
そして、このような隠蔽工作は校長先生以外の人物にも行われているのです。
隠蔽1
事件の翌日、ウェストールに黒いスーツ、黒いハットの二人組がやってきて、目撃者全員に口止めをしたと言われています。
たとえば、科学の教師は飛行中のUFOを写真に撮りましたが、二人組によってカメラごと取り上げられ、「事件について喋れば職を失うことになる」と脅されました。
隠蔽2
事件発生後、真っ先に現場に駆け付けて取材を行ったのは、テレビ局「チャンネル9」のクルーでした。
しかし、そのニュースが流れることはなく、取材時のフィルムと写真はいつの間にか無くなっていたといいます。
また、GTV局はジョイ・クラークにインタビューを行いましたが、その映像も紛失。
通常では有り得ないことであり、各局に対して隠蔽を指示した者がいたと思われます。
隠蔽3
最もUFOに近づいた3人の生徒の1人であるジャクリーヌ・アージェントは、事件の翌日に校長室に呼ばれました。
そこで、校長と見知らぬ2人の黒いスーツを着た男たちから、「君は漫画の宇宙人を見ていたんだ」といい聞かされたそうです。
また、学校側からも、「今回の一件については今後一切話題にしてはならない」と口止めされています。
隠蔽4
ウェストールの近くにはメルボルン空港があります。
仮に事件当日に目撃された物が気球であるならレーダーに映るので、それが記録として残っているはずです。
ところが、空港の職員は「記録は一切残されていない」と述べています。
さらに、テレビ局が職員に取材を申し込んでも、誰も応じようとはしませんでした。
このことから、空港職員にも圧力がかかっていたことが分かります。
ちなみに、UFOの目撃事件は世界中でおきていることです。
なかには隠蔽工作の効き目がなかった事例も。
それらについては下の記事でまとめて紹介しています。
連れ去り・誘拐・墜落・目撃など、UFOや宇宙人に関する事件をまとめてご紹介
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ウェストールで目撃された物はUFOではなく気球?
「数名の軍人と警察官から、今見たのは気象観測用の気球だと告げられた」というのが、ジョイ・クラークの証言。
果たして、ウェストールに現れた物は本当に気球だったのでしょうか?
記録によると、1960年代のメルボルンでは「プロジェクトHIBAL」と呼ばれる政府の計画が進行中だったことになっています。
プロジェクトHIBALとは、高高度気球を使って大気中の放射線を採取するために設立された機関。
したがって、ウェストールに気球が飛来しても不思議ではないのですが・・・
プロジェクトHIBALで使用されたのは無人の気球。
なおかつ1966年に高度な遠隔操作技術があったとは思えないので、一度着陸してから離陸できたはずがありません。
また、観測用の気球であれば、前述したような隠蔽工作を行う必要はないはずです。
そもそも、気球とUFOでは飛び方がまったく違うわけで、本当に気球なら目撃者たちはすぐに気付いたことでしょう。
そう考えると、観測用の気球説には無理があります。
試験飛行中の極秘軍用機だった?
事件直後の新聞をみると、各紙とも「極秘軍用機の試験飛行だったのではないか」という見解を載せています。
1966年といえば東西冷戦の真っ只中ですから、各国とも軍用機の開発には力をいれていたはず。
よって、各地で飛行試験が行われていたのは間違いないでしょう。
ただし、メルボルンで飛行試験が行われたとは思えません。
メルボルンは人口の多い都市ですから、万が一テスト機が墜落でもすれば、住民に被害がでます。
さらに、試験飛行の様子を見られてしまう可能性が高く、極秘に開発してきた意味がありません。
そんなリスクを負わなくても、オーストラリア大陸の中部にいけば、人の住んでいない場所はいくらでもあります。
つまり、軍用機の飛行試験がウェストール上空で行われるはずがないのです。
ウェストールで目撃されたものはやはりUFO
ご紹介してきたように、ウェストールで大勢が目撃した飛行物体は、気球でも軍用機でもありません。
また、幻覚による集団ヒステリーという説にも説得力はありません。
他方、「丸い着陸跡があった」「事件後に隠蔽工作が行われた」「二日前にUFOが目撃されている」といった話は、ウェストールに現れた飛行物体がUFOであったことを示しています。
おそらくそれがウェストールUFO事件の真相なのでしょう。
ちなみに、オーストラリアの先住民族アボリジニは、はるか昔に天の川からやってきたバイアミという英雄の存在を信じています。
これが実話だとすれば、バイアミはまさしく宇宙人。
オーストラリアははるか昔から宇宙人の来訪を受けていたことになるので、現代においてUFOが目撃されたとしても、特に不思議なことではないのです。
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まとめ
この記事では、オーストラリアのメルボルンで起きたウェストールUFO事件についてご紹介しました。
ウェストールで目撃された物について気球や極秘開発された軍用機といった指摘があるものの、これらの説では説明がつかない点があります。
何者かによる隠蔽工作もあったようなので、実際にはUFOが目撃されていたのでしょう。
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