ソコロUFO事件の真相とは?ブルーブックの調査対象で目撃者は保安官!

銀貨 事件、連れ去り

UFOの目撃事件は度々起こっています。

今回ご紹介するソコロUFO事件もその一つ。

目撃者の保安官の名前にちなんで、「ロニー・ザモラ事件」とも呼ばれています。

日本ではあまり知られていませんが、アメリカの公的機関であるプロジェクト・ブルーブックの調査対象にもなった事件。

本記事では、そんなソコロUFO事件の真相に迫ります。

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ソコロUFO事件とは

ソコロUFO事件が起きたのは、1964年4月24日17時45分のことです。

場所はアメリカ合衆国ニューメキシコ州の郊外。

事件発生当時、保安官のロニー・ザモラは、スピード違反の車を追跡中でした。

すると、突然轟音が聞こえたそうです。

ザモラいわく、「それは高い音で始まり、ゆっくりと低い音に変わっていった」のだとか。

そして青とオレンジが混ざった炎が出現しました。(ただし、炎からは煙が一切立ち上がっていなかった)

何らかの重大事件で起きたと考えたザモラは、見晴らしのいい丘の上へ登ると、そこから炎の方向を見ました。

すると、150mほど前方に、銀色の金属のように輝く物体がありました。

物体の形状は卵型で、得体の知れない怪音を出しながら二本の脚のようなもので地面に接触。

窓やドアらしきものは見当たらず、側面に謎の赤いマークがあったといいます。

また、ザモラは、物体の傍に二人の白い作業服のようなものを着た人がいるのを目撃。

そのうちの一人はザモラに気付き、驚いたような様子していました。

ザモラに見られたのを気にしたのか、白い作業服の二人は急いで物体の中へ。

直後、物体は再び轟音を発し始めます。

そして地上4mまでゆっくりと上昇して静止した後、横向きになって急加速

猛スピードで南西へ飛び去った飛び去りました。

この時の轟音についてザモラは、「ジェットエンジンの音とは違っていた」と証言。

驚いてかけていたメガネを落とすほどの凄い音だったそうです。

現場に残された不可解な痕跡

轟音に驚いたザモラは丘から退避し、無線で保安官事務所に応援を要請しました。

さらに、この要請を受けて現場に駆けつけたチャベス巡査部長がFBIに報告したことで話が広まり、FBIや軍までやってくるという事態に発展。

現場を詳しく調べて結果、物体の二本の脚が地面に残した圧迫痕と、物体が飛び去った後の地面から焼け焦げた跡が見つかりました。

このことから、少なくとも現場に何らかの物体があったことは間違いないといえます。

ザモラ保安官が目撃したのは宇宙人とUFO?

1964年には、ゆっくりと垂直に上昇した後で急加速するような乗り物はなかったはず。

なおかつ、物体の痕跡があるわけですから、ザモラ保安官が目撃したのはUFOと宇宙人だった可能性が大です。

また、事件現場の近くには、ホワイトサンズ実験場があります。

ホワイトサンズ実験場とは、米陸軍管理のミサイル実験場。

といってもただのミサイル実験場ではなく、世界初の核実験が行われた場所です。

UFOは核関連施設のある場所に現れる傾向がありますから、なおさら本物の宇宙人とUFOだった可能性が高いのです。

ちなみに、事件の前年である1963年には、NASAがホワイトサンズ実験場の隣に試験施設を設置。

この施設では1966年までアポロ計画における発射時脱出システムの試験が実施されていました。

その他、同施設はスペースシャトルの着陸地点第三候補としても使用されていました。

ソコロUFO事件の現場近くに世界一の宇宙研究機関であるNASAの施設があるのは、単なる偶然ではないでしょう。

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ソコロUFO事件では真相が隠蔽されたのか?

事件現場にやってきた軍は、土や焦げた草、その他の残留物をサンプルとして持ち帰りました。

しかしながら、それらの検査結果はおろか、サンプルそのものすら公開されていません。

もっといえば、軍が事件を隠蔽しようとした節があるのです。

いなかったことにされた目撃者たち

ソコロUFO事件に関するアメリカの公式レポートには、目撃者はザモラしかいなかったと記載されています。

しかし、実際にはもっと大勢の目撃者がいたようです。

現場近くにあるガソリンスタンドで働いていた男性も目撃者の一人。

彼によると、「ガソリンスタンドで作業をしているときにUFOを目撃し、作業終了後に現場へ行って草が燃えている光景を見た」そうです。

また、現場には大勢の野次馬もいたとのこと。

轟音がして炎が出たのですから、この男性やザモラ以外の人が気付いたとしても不思議ではありません。

なお、この目撃者については、日本を代表する超常現象研究家の並木伸一郎氏が、自身が運営する「並木ミステリーCH」内で詳しく紹介しています。

010 UFOの目撃者はザモラだけじゃなかった! ソコロ事件の新情報を公開‼
今回のミステリーは、現役警官がUFOと遭遇した「ソコロ事件」の新情報を紹介UFO、UMA、オーパーツ、ミステリーサークル、心霊現象、超常現象などなど 200冊以上の本を世に送りだしている日本オカルト界の重鎮、並木伸一郎のYouTubeチャン...

その他、ソコロ警察署にはザモラが目撃したのと同じような光の目撃報告が3件、アルバカーキのテレビ局にも「卵型の物体が低高度をソコロ方面へ向かって移動していた」という通報が入りました。

こうした目撃報告がありながら公式レポートにその記載がないことは、口止めなどの隠蔽工作が行われた可能性を示唆しています。

ちなみに、ザモラは徐々に事件に関する取材を拒否するようになり、2009年11月に亡くなりました。

取材拒否の理由について「度重なる調査や取材に辟易したから」とされていますが、もしかすると事件について口外しないように脅されたのかもしれません。

返還されない遺留品

UFO民間研究者のレイ・スタンフォードは、独自のルートを使って事件現場から採取された小石を入手しました。

その小石には微量の金属が付着していたため、スタンフォードはNASAに分析を依頼。

その結果、NASAの分析担当者である宇宙船システム部部長ヘンリー・フランケルから、「亜鉛と鉄の成分を持った自然界にはない物質で出来ており、地球外からやってきた可能性がある」との回答をえました。

これにより、目撃された物体がUFOであることはほぼ確実のように思われたのですが・・・

不可思議なことに、後日、NASAの宇宙船システム部はフランケルの検査結果を撤回し、「実はありふれた二酸化ケイ素だった」とスタンフォードに告げてきたのです。

また、検査が終了したにもかかわらず、NASAは金属片をスタンフォードに返還しませんでした。

このことから、やはり何らかの隠蔽があったと考えられるのです。

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ブルーブックが事件の真相を調査!

J・アレン・ハイネック

*写真はブルーブックの科学顧問J・アレン・ハイネック

ブルーブックとは、1950年代にアメリカ空軍が立ち上げたUFO現象調査機関です。

UFO現象がアメリカの脅威となり得るかどうかを調査することが目的で、ソコロUFO事件もブルーブックの調査対象となりました。

前述のガソリンスタンドで働いていた目撃者は、このブルーブックの調査によってみつかった人物。

さらにブルーブックは、次のようなことも調べあげました。

  • 事件当時、航空機やヘリコプターは飛行していなかった
  • エンジンの噴射に伴う燃料の残留物が現場から検出されなかった

つまり、ザモラが目撃したのは、ジェットエンジンやロケットエンジンとは違う推進装置を持った機体だったということ。

それでいて炎と轟音を伴うわけで、もはやUFOだったとしか考えられません。

ただし、ブルーブックのソコロUFO事件に対する結論は「判別不能」。

気球やその他の乗り物、自然現象の可能性を否定しながらも、UFOだと認めることはしませんでした。

なお、ブルーブックが調査したものも含め、UFOの目撃事例はたくさんあります。

なかには、宇宙人によって誘拐されたと考えられる事例も。

それらは下の記事でまとめて紹介します。

連れ去り・誘拐・墜落・目撃など、UFOや宇宙人に関する事件をまとめてご紹介

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UFO以外の説

ご紹介してきた通り、ソコロUFO事件は本物の接近遭遇であった可能性が大。

とはいえ、宇宙人懐疑派はどの世界にもいるもので、ソコロUFO事件についてもUFO以外の説が複数存在します。

以下はその主なものです。

  • 地方産業を活性化させるための地元住民による自作自演説
  • 塵旋風説
  • NASAによる無人月探査計画の実験説
  • 気球説

上記のなかで、宇宙人懐疑派によって一番支持されているのが気球説です。

気球説がソコロUFO事件の真相?

熱気球

気球説の始まりは1996年。

提唱者はUFO研究家のラリー・ロビンソンです。

ロビンソンはザモラの証言から、目撃したものは熱気球の可能性があると考えました。

その根拠は次の通りです。

  • 物体は横長から縦長に形状を変えて飛び去った
  • 物体にあった脚は気球の支柱脚に似ている
  • 物体側面の赤いマークは熱気球メーカーのロゴに似ている

いくらザモラがメガネをかけていたとはいえ、熱気球と見間違えたというのには少々無理があります。

そのため、熱気球説も当初は信ぴょう性が低いとされていたのですが・・・

2012年、ニューメキシコ工科大学のスターリング・コルゲートが、「ソコロUFO事件は、ニューメキシコ工科大学の学生たちによるイタズラだった」という報告を出しました。

コルゲートによると、青とオレンジ色の炎は花火、轟音は警笛音だったとのこと。

これを3~6名の学生が行ったのが真相だと主張しています。

たしかに不可能ではないように思えますが、これでは物体が急加速して飛び去ったことを説明できません

また、熱気球のエンジン噴射音は轟音とはいえず、ザモラが驚いてメガネを落とすこともなかったでしょう。

結局のところ、熱気球説はソコロUFO事件の一部について説明したに過ぎず、残りの部分については説明がつきません。

専門家の集団だったブルーブックが、こんな簡単なトリックを見破れなかったとも思えません。

よって、熱気球ではなかったと考えるのが妥当ではないでしょうか。

ソコロUFO事件は銀貨のモチーフになった

日本で宇宙人やUFOといえば、オカルト扱いされることがほとんど。

しかし、世界には宇宙人やUFOを信じている国が数多くあります。

例えばカメルーンは、ソコロUFO事件をモチーフにして2オンス銀貨を発行しています。

銀貨

ご覧の通り、銀貨に描かれているのはまさにUFOと宇宙人。

わざわざ銀貨にして発行するのは、その存在を信じているからでしょう。

ちなみに、この銀貨の額面は「2000 FRANCS CFA」(セーファーフラン)。

日本円で約500円(2025年6月8日時点)ですが、コイン取引市場における価値は80,000円前後となっています。

まとめ

この記事では、1964年におきたソコロUFO事件についてご紹介しました。

保安官のザモラが目撃した物は何だったのか?

諸説あるものの、目撃者たちの証言と隠蔽の雰囲気から考えれば、UFOだったというのが真相ではないでしょうか。

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