宇宙人とのコンタクトを描いた映画はたくさんあります。
そのなかで特におすすめなのが、「メッセージ」です。
この映画は、ラストの種明かしが秀逸。
そこでこの記事では、映画「メッセージ」のあらすじを説明します。
併せて、現実世界で起こった宇宙人からのコンタクトと思われるWOW!シグナルについてもご紹介します。
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宇宙人・UFOのおすすめ映画「メッセージ」の概要
映画「メッセージ」は、テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を基に製作されました。
アメリカでの公開は2016年、日本では第29回東京国際映画祭・特別招待作品として先行上映が行われ、2017年5月19日に全国公開されました。
SF映画ではありますが、派手な戦闘シーンはなく、ヒューマンドラマ的な作品といえます。
映画「メッセージ」の監督・脚本・キャスト
監督 | ドゥニ・ヴィルヌーヴ |
脚本 | エリック・ハイセラー |
出演 | エイミー・アダムス(ルイーズ・バンクス役) |
ジェレミー・レナー(イアン・ドネリー役) | |
フォレスト・ウィテカー(ウェバー大佐役) |
ドゥニ・ヴィルヌーヴが監督を務めた宇宙人・UFO関連の作品には、「DUNE/デューン 砂の惑星」「デューン 砂の惑星 PART2」 があります。
また、主演のエイミー・アダムスが出演した宇宙人・UFO関連の映画には、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」「ジャスティス・リーグ」「ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット」があります。
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映画「メッセージ」のあらすじ
ある日、世界各地に謎のUFOが現れます。
宇宙人側から攻撃も積極的なコンタクトもないことに各国政府は混乱。
アメリカでは言語学者のルイーズ・バンクス(エイミー・アダムス)や物理学者のイアン・ドネリー(ジェレミー・レナー)らによって、宇宙人とのコンタクトが始まります。
コンタクトの目的は、「ヘプタポッド」と呼ばれる宇宙人が地球にやってきた目的を知ること。
墨を吹き付けたようにして描かれるヘプタポッドの文字に苦戦しながらも、ルイーズとイアンは慎重に宇宙人の意図を探っていきます。
そんななか、ルイーズは最愛の娘のフラッシュバックを度々見るようになります。
若くして病で亡くなる娘に心を痛めるルイーズ。
なぜそのようなフラッシュバックをみるのか不思議に思いながらも、宇宙人とのコンタクトを続けます。
宇宙人の文字が読めるようになり、ある程度の意思の疎通がある程度できるようになったルイーズですが・・・
「地球に来た目的は?」という質問に、宇宙人が「武器を与えるため」と答えたことで、状況が一変。
これを侵略と理解した中国は、先制攻撃の準備に入ります。
一方、ルイーズは「武器とは道具の意味であって、侵略ではない」と考え、攻撃をやめさせようとしますが・・・
はたして、宇宙人の言う「武器」とは何なのか?
ルイーズがみる娘のフラッシュバックは何を意味するのか?
緊迫した状況のなか、物語は一気に加速していきます。
なお、映画「メッセージ」は、ゲオの宅配レンタルDVD・ブルーレイで視聴できます。
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映画「メッセージ」の見どころ
映画「メッセージ」の見どころは、ラスト15分からの種明かしにあります。
それまでは何の説明もなく淡々と物語が進むのですが、ラスト15分からは「そういうことだったのか!」という驚きの連続。
伏線が次々と回収されていき、見終わった時には「見事な脚本だったな」と関心させられるのです。
その他、主人公のルイーズが宇宙人の言語を解き明かしていく過程も見事。
宇宙人とのコンタクトをテーマにした映画といえば「未知との遭遇」が有名ですが、「メッセージ」で描かれるコンタクト方法はより科学的です。
実際に宇宙人とコンタクトを取る時がきたら、同じような手法が採用されるのではないでしょうか。
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NASAが宇宙人に向けてメッセージを送っていた
映画「メッセージ」は宇宙人とのファーストコンタクトがテーマ。
地球にやってきた宇宙人を前に、各国がコンタクトの手法に頭を悩ませるわけですが・・・
現実の世界では、NASAを中心に、宇宙人とのコンタクトについてすでに研究が行われているようです。
宇宙探査機に積まれたメッセージプレート
1972年、NASAはパイオニア宇宙探査機にメッセージ付きのプレートを付けて打ち上げました。
プレートを付けた目的は、無論、宇宙人とコンタクトをとるため。
NASAの依頼を受けてプレートを作成したコーネル大学のカール・セーガンとセティ(地球外知的生命体探査プログラム)の創設者フランク・ドレイクは、次のような内容を盛り込みました。
- 裸の男女の絵(男性は右手を挙げて挨拶している)
- 太陽系を表す図形とパイオニア号の絵(予定飛行ルートを表す)
- 太陽と14個のパルサー(強い磁場を持ち回転する中性子星)の図
そして下の画像が、実際にプレートに描かれた絵です。
この絵が伝えているのは、「このプレートを作ったのは太陽系に済む人間だ」ということ。
また、「人間はここ(太陽系)にいる」とも伝えています。
このようなプレートが用意されたということは、NASAは高度な知能を持つ宇宙人がどこかに存在していると考えているのでしょう。
ちなみに、映画「メッセージ」において宇宙人に最初に教えた言葉は「HUMAN」(人間)でした。
ボイジャーに搭載された二度目のメッセージプレート
1977年、NASAはボイジャー宇宙探査機にもメッセージプレートを付けることを決定。
プレートの作成を再びカール・セーガンに依頼しました。
この時セーガンが作成したメッセージプレートは、銅板に金メッキを施したレコード。
レコードの表面には、それを再生する方法が描かれました。(下の画像がそのレコード)
このレポートの中身は次の通りです。
- 動物の鳴き声
- 赤ちゃんの泣き声
- 風の音
- 波の音
- 雨の音
- 建造物の写真
- 世界各地の古典音楽・民謡
- 55か国語による挨拶 etc
興味深いのは、世界各地の古典音楽・民謡が収録されていること。
バッハのクラシック音楽が多いのですが、映画「バックトゥザフューチャー」でお馴染みの「Jonney be good」も収録されています。
音階を宇宙人とのコンタクトに用いるというのは、映画「未知との遭遇」でも描かれたこと。
言葉の意味を文字で表すより、いくつかの音階を組み合わせて表現する方が、伝わりやすいのでしょう。
また、収録された言語の中に古代シュメール語が含まれているのも注目すべき点。
レコードが作成された1977年当時は、シュメール文明こそが人類最古の文明だと考えられていました。(現在ではギョベクリテペなど、もっと古い遺跡が見つかっています)
そのシュメール語がレコードに収録されているわけで、カール・セーガンは、「シュメール文明の開花に宇宙人が関係している」と考えていたのかもしれません。
なお、パイオニアとボイジャーに取り付けられたプレートについては、ドキュメンタリー番組「古代の宇宙人」(第5話)で詳しく紹介されています。
*「古代の宇宙人」は、Huluで視聴可能です。
人類が受信した宇宙人からのメッセージ。通称WOW!シグナル
NASAがメッセージプレートやレコードで宇宙人とコンタクトを取ろうとしている一方で、宇宙人側からメッセージが送られてきた(と思われる)こともありました。
1977年8月15日、オハイオ州立大学のジェリー・エーマンが、射手座の方角から来る断続的な信号をキャッチしたのです。
エーマンが驚いて「WOW」とメモを残したことから、この謎の信号はWOW!シグナルと呼ばれています。(下の画像は実際のメモ)
WOW!シグナルの持続時間は72秒間。
地球上の定点で地球外からの信号を受信した場合、前半の36秒で次第に強まり、ピークに達した後は36秒かけて弱まっていくと考えられています。(地球が高速で自転・公転しているため)
つまり、72秒というWOW!シグナルの持続時間は、辻褄が合っているわけです。
そのため、多くの学者が、「WOW!シグナルは宇宙人からの信号だ」と主張しています。
ただし、WOW!シグナルが受信されたのはこの1度だけ。
その後どんなに探しても、同様の信号は受信できませんでした。
このことから、発信元が移動しているという仮説が浮上し、「WOW!シグナルは宇宙人ではなく彗星によるもの」と唱える学者もいますが・・・
信号を再度受賞できない理由が発信元の移動だとすれば、その発信元は彗星以外にUFOだとも考えられます。
その他、自転に伴って電波の放射方向を変える天体説や一過性の突発現象などの可能性も指摘されており、現在に至るまでWOW!シグナルの正体は解明できていません。
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WOW!シグナルを基にして作られた映画・ドラマ
WOW!シグナルを基にした作品として、映画「コンタクト」や海外ドラマ「三体」が挙げられます。
「コンタクト」は、地球外のメッセージを受信した人類が、その謎を解明しようとする物語。(1997年公開)
監督は映画「バック・トゥ・ザフューチャー」でお馴染みのロバート・ゼメキス、主演は映画「羊たちの沈黙」でアカデミー主演女優賞を受賞したジョディ・フォスターです。
「三体」は、WOW!シグナルをきっかけに宇宙人との交信が始まり、ついには宇宙人が来襲するという内容のドラマです。
原作は、中国のSF作家劉慈欣による長編SF小説。
2023年にU-NEXTなどで配信され、2024年にはシーズン2の製作が発表されました。
*映画「コンタクト」と海外ドラマ「三体」は、ゲオの宅配レンタルブルーレイ・DVDで視聴可能です。
まとめ
この記事では、映画「メッセージ」についてご紹介しました。
宇宙人とのコンタクトを描いたこの映画は、ラスト15分が見どころです。
宇宙人とのコンタクトに関して、「非現実的なこと」と考える人もいると思いますが、NASAは「起こりうること」と考えているようです。
実際、NASAは宇宙探査機にメッセージプレートやレコードを載せて打ち上げています。
また、宇宙人からの信号だったかもしれないWOW!シグナルの受信にも成功しています。
つまり、宇宙人とのコンタクトは想定されているわけで、その意味で映画「メッセージ」はとても興味深い作品といえます。
なお、他の宇宙人・UFO関連のおすすめ映画については、下の記事でまとめてご紹介しています。
宇宙人・UFO関連のおすすめ映画一覧!あらすじやキャスト、見どころを紹介
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