超古代文明の代表格として度々映画やアニメ、小説の題材となっているのがアトランティスです。
アトランティスの存在が指摘されるようになったのは、古代の哲学者プラトンがその著書で紹介したから。
とはいえ、他にアトランティスを紹介した古文書はなく、また、遺跡も見つかっていません。
では、アトランティスの話は嘘だったのか?
実在したならその場所はどこで、なぜ滅びたのでしょうか?
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超古代文明アトランティスとは
アトランティスはプラトンの対話篇「ティマイオス」と「クリティアス」に登場する高度技術を持った文明およびそれがあったとされる島(大陸)のことです。
*プラトンの石像
プラトンは「ティマイオス」と「クリティアス」の中で、アトランティスについて次のように書いています。
- プラトンの時代から9000年前に存在した
- 王家はポセイドンの末裔
- 二本のヘラクレスの柱の先にあった
- 同心円状の都市を持つ島
- 強力な海軍を持ち、周辺を支配する軍事国家だった
- 大災害によって一昼夜にして海に沈んだ
プラトンは紀元前427年生まれ。
そこから9000年前ということは、アトランティスがあったとされるのは今から1万2千5百年ほど前ということになります。
これは現在世界最古の文明と言われているメソポタミア文明より5000年も前。
なおかつ、氷河期末であり、人類は洞窟等で暮らし、狩猟採集を行っていたと考えられている時代です。
そんな時代に都市を造り上げ、海軍を持って周辺を支配していたわけですから、まさに超古代文明といえます。
アトランティスの話は嘘?
高度な技術と知識を持っていたとされるアトランティスですが、主流の考古学者達はその存在を否定しています。
その主な理由は次の二つです。
- それらしき島(大陸)の痕跡が見つからない
- プラトンはアトランティスの話を聞いただけ
それらしき島(大陸)の痕跡が見つからない
プラトンはアトランティスについて「島」だと書いています。
それが海に沈んだとなると、海底を調べればそれらしき痕跡があるはず。
これまでに多くの学者やトレジャーハンターが海底を調べてきましたが、残念ながらそれらしき痕跡は見つかっていません。
もっとも、プラトンのいう「島」がどの程度のサイズだったのかは不明。
なおかつ、海底から何らかの技術でジャッキアップされた平地という可能性もあります。
なので、海底に島の痕跡がないからといって、アトランティスの話が嘘だったとは言い切れません。
プラトンはアトランティスの話を聞いただけ
プラトンがアトランティスのことを知ったのは、曾祖父であるクリティアスがアトランティスについて語ったから。
そのクリティアスは父であるドロピデから話を聞いています。
ドロピデにアトランティスの話をしたのは、古代ギリシャの政治家ソロン。
そしてソロンは、エジプトに行った際に、神官達がアトランティスについて話しているのを聞いたそうです。
エジプトからアトランティスが実在した物的証拠が見つかったことはないので、神官達も誰かから聞いた話を聞いたのでしょう。
結局のところ伝聞の繰り返し。
プラトン自身がアトランティスについて研究していたわけではないので、「プラトンの話は嘘(フィクション)だ」と考える人が多いようです。
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アトランティスが実在したなら場所はどこなのか?
主流の考古学者が嘘だと決めつけている一方で、「アトランティスは実在した」と信じて研究を続けている学者もいます。
また、アトランティスが実在したと思わせる伝承があるのも事実。
たとえばメキシコの古文書では、文明誕生の地として「アストラン」という都市のことが書かれています。
それによるとアストランは水に囲まれた都市だったそうで、アトランティスの伝説にとてもよく似ているのです。
こうなってくると、「アトランティスが実在したならどこにあったのか?」という点が気になるところ。
そこで、現在出ている仮説の中から可能性が高いとされている3つを紹介します。
大西洋説
「アトランティスはどこにあったのか?」
この疑問に対する答えとしてもっとも可能性が高いと言われているのが、ジブラルタル海峡を抜けて大西洋に出た辺り。
プラトンは「二本のヘラクレスの柱の先」と書いていますが、ヘラクレスの柱とはジブラルタル海峡にあった灯台のことを示すと考えられているのです。
そして、大西洋の謎の島と聞いて私が思い浮かべるのは、ハイ・ブラジルの伝説。
1325年から1800年代頃に作成された地図には、大西洋上にハイ・ブラジルという名の島が載っています。
しかしながら、現在このような島は存在していません。
これがハイ・ブラジルの最大の謎。
過去にハイ・ブラジルに行った人の話では、島が突如として現れたり消えたりしたとのことです。
また、「島のいたるところに黄金の屋根を持つドーム型の建築物があった」「巨大な石造りの城に魔術師が一人で住んでいた」等の証言もあります。
つまり、ハイ・ブラジルには現代の科学では解明できていない技術があるということ。
このハイ・ブラジルがアトランティスだとすれば、災害で海に沈んだのではなく消えただけなのかもしれません。
そう考えると、海底に沈んだ島の痕跡がないことに一通り説明がつくのです。
バハマ諸島説
1968年、バハマ諸島にあるノースビミニ島の沖合の海底で、石を真っ直ぐに敷き詰めて造られた石畳が発見されました。
ビミニロードと名付けられたこの石畳があるのは、水深3~5mの辺り。
ビミニロードが陸地だったのは、氷河期でまだ海面が低かった1万2千年以上前。
前述したアトランティスがあったとされる時代と一致しています。
また、石畳を上からみると港や防波堤のように見えることから、アトランティスが海軍を持っていたという話とも一致。
仮にアトランティスではなかったとしても、ビミニロードは何らかの超古代文明の痕跡なのかもしれません。
ちなみに、主流の考古学者はビミニロードについて、「海水の浸食によって偶然できた」と主張。
たしかに、浸食によって石が石畳のようになることはあるのですが・・・
ビミニロードの石畳は、下に高さを揃えるための小石が置かれているので、浸食でできたものとは考えにくいです。
なお、アトランティス文明とビミニロードについては、ドキュメンタリー番組「古代の宇宙人」(第15話)で詳しく紹介しています。
南極説
仮にアトランティスが大陸級の大きな島だとしたら、可能性があるのは南極大陸です。
南極が現在のように氷に覆われたのは7千ほど前のこと。
それ以前は温暖な気候で豊かな緑がある大陸でしたから、南アメリカ大陸から人類が渡っていった可能性は十分にあります。
となれば、調査が進んでいないだけで、南極の氷の下には超古代文明の遺跡が眠っている可能性も。
実際、南極ではピラミッドらしき物がいくつも見つかっていますし、超古代文明の遺物を求めてナチスドイツが軍を派遣していたという話もあります。
さらに、地底へと続く大穴を目撃したパイロットもいるのです。
アトランティスはなぜ滅びたのか?
アトランティスは大災害が起きて一昼夜にして滅びたと言われています。
これに今から1万2千5百年ほど前に存在したという話を加えると、思い当たるのは旧約聖書で語られるノアの方舟の物語。
地上が堕落したことに怒った神が大洪水を起こしたと言われています。
近年の調査により、北米からヨーロッパの広い範囲で、地層に黒い灰の層(ユッセル層)がある事が確認されました。
私の考えでは、大洪水とは地球に隕石が衝突したことで起こったもの。
当然、大規模な火災も発生したはずで、黒い灰の層はそれを示しています。
これらのことから、アトランティスが実在したなら、1万2千年前に起きた大洪水によって滅びたと考えられます。
なお、大洪水によって大量絶滅が起きたという話は、旧約聖書だけでなく次のような文明、部族、地域で語り継がれています。
- 中東(シュメール、バビロニア、アッカド等)
- 欧州(ギリシヤ、ゲルマン、アイルランド等)
- 南米(アステカ、インカ、マヤ)
- 北米(ホピ等)
- アジア(インド、インドネシア、台湾等)
- ポリネシア(タヒチ、ニュージーランド等)
- アフリカ(マンジャ)
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アトランティスを興したのは宇宙人
*ポセイドン
アトランティスの王家はギリシャ神話に登場するポセイドンの末裔だと言われています。
そしてポセイドンの父は、全宇宙を統治した神クロノス。
これらの神話を現実的に解釈すれば、アトランティスの王家は宇宙人ということになります。
また、神が大洪水を起こしたのは、地上を守るために遣わした堕天使達が人間の女性とセックスをし、巨人の子供をもうけたから。
これも現実的に解釈すれば、上級宇宙人(神)と下級宇宙人(堕天使)がいたということに。
地上に降りた下級宇宙人(堕天使)はその知識を生かしてアトランティスのような超古代文明を築いたものの、同時に堕落した生活を送ったために、上級宇宙人(神)から大洪水という形で罰せられたのでしょう。
ちなみに、世界中の多くの文明、部族、地域で「かつて巨人が存在した」という伝承が残っています。
なお、アトランティス以外にも、宇宙人が関係していると思われる遺跡は沢山あります。
それらについては、下の記事にて一覧で紹介しています。
ピラミッドやモアイ像等、宇宙人・UFOと関係がある謎の古代文明の遺跡一覧
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アトランティス級の超古代文明は実在した
アトランティスが実在したかどうかは定かでありませんが、アトランティス級の超古代文明が実在した可能性は十分にあります。
というのも、大洪水より前、つまり1万2千年以上前に存在した文明の痕跡が世界中にあるからです。
以下はその一例。
- 与那国島の海底遺跡
- ビミニロード
- ドヴァーラカー
- カンバート湾の古代遺跡
- マルタの巨石遺跡
- グヌンパダン遺跡
主流の考古学者はこれらの遺跡を超古代文明の痕跡だとは認めていません。
しかし、グヌンパダン遺跡以外はすべて海中にあり、そこが陸地だったのは大洪水と氷河期の終了による海面上昇が起こる前のこと。
少なくとも、メソポタミア文明の時代より古いわけです。
にもかかわらず、上記の遺跡は高度な技術を使って造られています。
このことから私は、1万2千年前の地球にはアトランティス級の超古代文明がいくつもあったと考えています。
まとめ
この記事では、超古代文明アトランティスについてご紹介しました。
遺跡が見つかっていないことから、主流の考古学者はアトランティスの存在を認めていません。
また、プラトンが伝聞によってアトランティスのことを書いているため、「嘘だ」と批判する人もいます。
他方、アトランティスと同時代に栄えたと思われる超古代文明の遺跡は世界中にあります。
なので、アトランティスが実在した可能性も十分にあるのです。
特に大西洋上にあったとされる伝説の島ハイ・ブラジルは、アトランティスの最有力候補。
島が消えたという話は非現実的ですが、アトランティス(ハイ・ブラジル)に宇宙人が関わっていたとしたら不可能ではないでしょう。
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