トム・クルーズの代表作といえば「ミッション・イン・ポッシブル」か「トップガン」。
しかし、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」もかなりの良策です。
宇宙人との戦争にタイムループの要素を加えた本作では、主人公の成長する姿が印象的です。
この記事では、そんな「オール・ユー・ニード・イズ・キル」をご紹介します。
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宇宙人・UFOのおすすめ映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」の概要
「オール・ユー・ニード・イズ・キル」は2014年公開のアメリカ映画です。
原作は2004年に日本で発表されたライトノベル。
英訳版が2009年にアメリカで出版された際、プロデューサーがその内容にほれ込み、映画化されることになりました。
日本のライトノベルがハリウッド映画になるのは史上初のこと。
その意味で画期的な映画といえます。
ただし、映画化されるにあたって、ライトノベル特有の萌え要素は排除されています。
映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」の監督・脚本・キャスト
監督 | ダグ・リーマン |
脚本 | ダンテ・W・ハーパージョビー・ハロルドクリストファー・マッカリー
ティム・クリング ジェズ・バターワース |
出演 | トム・クルーズ(ウィリアム・ケイジ役) |
エミリー・ブラント(リタ・ヴラタスキ役) | |
ビル・パクストン(ファレウ曹長役) | |
ブレンダン・グリーソン(ブリガム将軍役) |
監督のダグ・リーマンの代表作は、マット・デイモン主演の「ボーン・アイデンティティー」「ボーン・スプレマシー」「ボーン・アルティメイタム」三部作。
その他、「Mr.&Mrs. スミス」や「ジャンパー」など、良策を次々と生み出しています。
また、トム・クルーズが出演した宇宙人・UFO関連の作品には、「宇宙戦争」(2005年)や「オブリビオン」(2013年)があります。
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映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のあらすじ
「ギタイ」と呼ばれる宇宙人からの侵略を受けた地球。
あっという間に主要都市を占領されてしまいますが、歩兵用パワードスーツの投入によって領土を奪い返しつつありました。
そんななか、統合防衛軍の報道官であったウィリアム・ケイジ少佐は、欧州における大規模な殲滅作戦の現地取材を命じられます。
戦闘経験がなくやや腰抜け気質のケイジはこれを拒否。
しかし、逆効果となり、歩兵として最前線の部隊に配属されてしまいます。
そして作戦当日。
統合防衛軍はパワードスーツ部隊を大量投入しますが、宇宙人の待ち伏せにあい、作戦は大失敗。
壊滅的な被害が出るなか、ケイジもあっさり重傷を負い、青白く輝く宇宙人に追い詰められたところで自爆したのですが・・・
次の瞬間、ケイジが目を覚ますと、そこは2日前の世界。
歩兵として配属された直後だったのです。
戸惑いながらも再び作戦に参加したケイジは、やはりあっさりと戦死。
ところがまた二日前に時間が戻りました。
どうやら記憶を保持したまま二日間をタイムループしている模様。
この状況から抜け出すため、ケイジは記憶をたよりに、戦場で死なない方法を研究しはじめます。
そんななか、ケイジは「ヴェルダンの女神」の異名で知られる英雄リタ・ヴラタスキが死亡するところを目撃。
次のタイムループでリタを助けると、彼女から「目が覚めたら私を探して」と告げられます。
一体リタは何を知っているのか?
なぜケイジは死ぬ度にループするのか?
どうすれば宇宙人との戦争に勝てるのか?
ケイジとリタの果てしない挑戦はここから始まるのでした。
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映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」の見どころ
映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」の見どころは、トム・クルーズ演じるケイジが戦士として成長していく過程にあります。
「ミッション・インポッシブル」シリーズや「トップガン」シリーズなど、トム・クルーズが演じるのは、最初から高い能力を持った役がほとんど。
ゆえに物語序盤からアクションシーンの連続となりがちですが・・・
映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」の主人公ケイジには実戦経験がなく、どちらかといえばヘタレキャラ。
そんなケイジがタイムループの能力を得たことで何度も戦闘を経験し、たくましい兵士へと成長していきます。
劇中ではその様子が見事に描かれており、トム・クルーズを育成しているかのような感覚すら覚えます。
この点において「オール・ユー・ニード・イズ・キル」はとても珍しい作品といえるでしょう。
なお、映画「オブリビオン」は、ゲオの宅配レンタルDVD・ブルーレイで視聴できます。
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地球侵略の際に一番効果的な方法は?
映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」は、宇宙人と戦争中の地球が舞台。
人類側は歩兵用パワードスーツという兵器を主力としますが、宇宙人側はほぼ生身のままで人海戦術をとってきます。
つまり、一般的なSF映画のようにハイテク兵器同士の戦闘シーンはないわけです。
この点において物足らなさを感じる人がいるかもしれませんが・・・
そもそも、宇宙人が宇宙船や小型UFO人を用いて地球侵略を行うという概念自体がナンセンス。
地球に侵略にくる宇宙人ならば高度な技術を持っているはずなので、もっと簡単かつ省エネで、自軍に被害の少ない方法をとるはずです。
そこでここからは、宇宙人による地球侵略があった場合を想定し、その方法について考察していきます。
月を破壊する
地球侵略に際して月を破壊するというのは、非常に効果的な手段です。
というのも、地球の地軸の傾きは、月によって安定しているから。
もしも月が破壊されれば、地球は地軸の傾きが安定せず、回転が止まる直前の駒のようにグラつくと言われています。
その場合、火山活動の活発化や大津波など、様々な災害が発生。
さらに、月の破片が地上に降り注ぐことも考えられます。
これらによる被害は甚大で、生き延びられる人間はほんのわずか。
無論、動植物にも影響が出るので生態系は変わってしまいますが、水をはじめとする地球上の資源を手に入れたいなら、月の破壊は有効な侵略手段といえるでしょう。
ちなみに、この方法が描かれた映画として「オブリビオン」が挙げられます。
人類だけを狙ったウイルスをばら撒く
地球の資源だけでなく既存の動植物も活用したいなら、人類にだけ効くウイルスをばら撒くという方法があります。
「宇宙人によって誘拐された」と主張する人は数万人もいますから、宇宙人は人間のDNAサンプルを持っているはず。
それをもとに人類にだけ作用するウイルスを作り出すことなど、宇宙人の技術を持ってすればたやすいことでしょう。
ちなみに、中世のヨーロッパで黒死病が流行った時には、「黒い霧を噴射する金属製の空飛ぶ乗り物」が度々目撃されています。
仮にこれがUFOだったとすれば、ウイルスを使った小規模な侵略作戦は、すでに実施されているのかもしれません。
もっとも、そのたびに人類は乗り越えてきたわけで、月を破壊する方法と比べると確実性の面で劣る作戦ともいえそうです。
なお、黒死病の際に目撃された「黒い霧を噴射する金属製の空飛ぶ乗り物」については、ドキュメンタリー番組「古代の宇宙人」(第23話)で詳しく紹介されています。
*「古代の宇宙人」はHuluで視聴できます。
人間に扮して政府ごと乗っ取る
宇宙人に変身する能力があるのなら、国の首相や閣僚に扮して政府ごと乗っ取るということが可能なはず。
たとえば映画「メン・イン・ブラック」で描かれるような世界です。
時間はかかりますが、この方法なら乗っ取った後は人間を生きたまま活用することができるので、資源採掘時の労働力の確保には効果的です。
この話の恐ろしいところは、現実に起こっているかもしれないということ。
宇宙人による誘拐事件を調査している研究者のなかには、「宇宙人の地球入植はすでに始まっている」と主張する人もいるのです。
また、古代において、神が人間と共に暮らしていたという伝説は各地にあります。
仮にこの神が宇宙人だったとすれば、彼らは地球で生活することが可能だということ。
そう考えると、人間に扮して政府ごと乗っ取るという方法はまんざらでもないのです。
地球に小惑星を落とす
地球の環境まで破壊しても良いというのなら、小惑星を落とすという方法があります。
これは映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」でガミラスが行った遊星爆弾作戦と同じ考え方。
落とす小惑星のサイズ次第では数個で地上の生き物のほとんどを殲滅でき、その後の氷河期を作り出せます。
仮に宇宙人側に地球を滅ぼす意図があるとすれば、この方法がもっとも簡単ではないでしょうか。
なお、実際に宇宙人が地球に小惑星を落とす可能性については、ドキュメンタリー番組「古代の宇宙人」(第36話)で詳しく紹介されています。
*「古代の宇宙人」はHuluで視聴できます。
宇宙から兵器で攻撃する
落とすのに手頃な小惑星が見つからなくても、宇宙から強力な兵器で攻撃することができます。
たとえば映画「スターウォーズ」に登場するデススターのような兵器。
一部の研究家は、現在火星の近くにある小惑星帯は惑星が破壊されてできたものであり、その破壊には強力な兵器が使われたと主張しています。
また、そこまで強力な兵器でなくとも、核兵器をいくつか落とすだけで地上の人類を一掃することができるはず。
いずれにせよ、わざわざ小型UFOを大量に送り込む必要はなく、割と簡単に人類を殲滅できてしまいます。
これはつまり、SF映画で描かれるような宇宙人との戦争は起きないということ。
同時に、技術力で勝る宇宙人がはるか上空から一方的に攻撃してくるわけで、人類はなす術なく敗れます。
仮に生き残ったとしても、奴隷的に扱われるのがオチ。
よって、好戦的な宇宙人と出会わないことを祈るしかないのです。
まとめ
この記事では、映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」についてご紹介しました。
宇宙人との戦争にタイムループという要素を加えた本作では、主人公の成長する姿を楽しめます。
そのため、アクションシーンも物語が進むにつれて派手なものに。
最終的には、トム・クルーズ出演作品らしい手に汗握るシーンの連続となります。
トム・クルーズの出演作品としては異色ですが、見応えは十分なので、これを機にぜひ視聴してみてください。
なお、他の宇宙人・UFO関連のおすすめ映画については、下の記事でまとめてご紹介しています。
宇宙人・UFO関連のおすすめ映画一覧!あらすじやキャスト、見どころを紹介
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