「エイリアン:プロメテウス」とその続編「エイリアン:コヴェナント」は、1979年に公開された「エイリアン」の前日譚となる映画です。
SFホラーでありながら、人類の起源という壮大なテーマを盛り込んだ作品。
この記事ではそんな映画「エイリアン:プロメテウス」とその続編のあらすじと見どころをご紹介します。
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宇宙人・UFOのおすすめ映画「エイリアン:プロメテウス」の概要
「エイリアン:プロメテウス」が公開されたのは2012年のこと。
すでに大ヒットしていた「エイリアン」シリーズの前日譚として制作されました。
ただし、その制作には紆余曲折があったようです。
まず、監督を務めるはずだったジェームズ・キャメロンが降板。
「エイリアン」シリーズで主演を務めてきたシガニー・ウィーバーも、出演予定だったのが急転して出演しないことに。
さらには脚本家の変更や制作予算の削減と、問題続きでした。
また、シリーズでお馴染みのエイリアン(ゼノモーフ)が登場しないという事前の発表があり、一部のファンをガッカリさせてしまった作品でもあります。
とはいえ、出来上がった作品は素晴らしく、前日譚としてしっかり話が繋がっています。
映画「エイリアン:プロメテウス」の監督・脚本・キャスト
監督 | リドリー・スコット |
脚本 | デイモン・リンデロフジョン・スペイツ |
出演 | ノオミ・ラパス(エリザベス・ショウ役) |
マイケル・ファスベンダー(デヴィッド役) | |
シャーリーズ・セロン(メレディス・ヴィッカーズ役) | |
ガイ・ピアース(ピーター・ウェイランド役) |
「エイリアン:プロメテウス」の監督は、1作目となる「エイリアン」と同じくリドリー・スコットです。
リドリー・スコットは映画界屈指の映像派として有名。
とにかく細部までこだわって撮影するので、SFやファンタジー作品は特に見ごたえがあります。
主演はノオミ・ラパス。
シガニー・ウィーバーと比較するとややマイナー感があるものの、映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」シリーズでは助演を務めています。
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映画「エイリアン:プロメテウス」のあらすじ
物語は、まだ地球に生命体が存在しなかった時代からスタートします。
一人の宇宙人(通称エンジニア)が自らの命と引き換えにそのDNAを拡散させたことで、生命が誕生します。
それから時は流れて西暦2089年。
考古学者のエリザベス・ショウとチャーリー・ホロウェイは、古代遺跡の壁画をヒントに「惑星LV-223に人類の創造主がいる」と推論します。
この推論を確かめるべく、ウェイランド社は宇宙探査船プロメテウス号を惑星LV-223へ送り込みます。
2093年、プロメテウス号は惑星LV-223に到着。
地上に降り立った調査隊は宇宙船らしきものの内部で、宇宙人(エンジニア)の死体を発見します。
さらに、記録用ホログラムが作動し、何かから逃げ惑う宇宙人の姿が映し出されます。
そのホログラムを見て困惑する調査隊一同。
そんなおり、調査隊メンバーの中に体調不良を訴える者が出始めます。
未知の病原菌を疑った調査隊は、いったん引き返すことにしたのですが・・・
着陸船の手前まできたところで体調不良者の容態が急変。
やむを得ず、火炎放射器で焼き殺すことになります。
さらには、先天性不妊症であるエリザベス・ショウ博士の妊娠が発覚。
しかも、検査の結果から胎児は人間ではないことが分かります。
いったいなぜエリザベス・ショウ博士は妊娠したのか?
ホログラムに写っていた宇宙人は何から逃げていたのか?
創造主はなぜ人間を作りだしたのか?
物語はこれらの疑問を含みつつ、展開していくのです。
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映画「エイリアン:プロメテウス」の見どころ
映画「エイリアン:プロメテウス」の見どころは、調査隊が惑星LV-223で宇宙人の宇宙船と、その内部で宇宙人の死体を発見するところ。
それらは1作目に登場した宇宙船と通称スペースジョッキーと呼ばれている宇宙人種族なのです。
もちろん、「エイリアン:プロメテウス」に登場するスペースジョッキーの姿は、1作目とまったく同じ。
作中では初めて異星人の存在を知った調査隊が驚いていますが、往年の「エイリアン」ファンにとっては胸が高まるシーンといえます。
また、物語中盤にはウェイランド社の創業者が登場。
ウェイランド社といえばシリーズを通してエイリアン(ゼノモーフ)の捕獲を画策している企業であり、その企みの原点が描かれます。
こうした描写は前日譚として相応しいものであり、続けて「エイリアン」の方も視聴したくなります。
なお、映画「エイリアン:プロメテウス」を含む「エイリアン」シリーズは、ゲオの宅配レンタルDVD・ブルーレイで視聴可能。
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続編「エイリアン:コヴェナント」の概要
「エイリアン:コヴェナント」は、「プロメテウス」の続編として2017年に公開されました。
作中の時系列でいえば、「プロメテウス」の後、「エイリアン」の前ということになります。
本作もシガニー・ウィーバーの出演はなし。
ただし、第一世代のエイリアン(ゼノモーフ)は登場します。
作風は、全「エイリアン」シリーズの中でもっとも哲学的。
SFホラー要素が減ったことで不満を持つファンがいた一方で、新しいファン層を獲得した作品でもあります。
映画「エイリアン:コヴェナント」の監督・脚本・キャスト
監督 | リドリー・スコット |
脚本 | デイモン・リンデロフジョン・スペイツ |
出演 | キャサリン・ウォーターストン(ジャネット・ダニエルズ役) |
マイケル・ファスベンダー(デヴィッド/ウォルター役) | |
テネシー・ファリス(ダニー・マクブライド役) | |
ガイ・ピアース(ピーター・ウェイランド役) |
「エイリアン:プロメテウス」に引き続き、監督はリドリー・スコットが担当。
また、前作でキーマンとなったアンドロイドのデヴィッドが再登板し、演じたマイケル・ファスベンダーは、同じくアンドロイドのウォルターと1人2役となっています。
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映画「エイリアン:コヴェナント」のあらすじ
2104年、人類は植民のために宇宙船コヴェナント号を建造し、惑星「オリガエ6」に向けて飛ばしました。
宇宙船コヴェナント号を管理するのはアンドロイドのウォルターで、前作に登場したデヴィッドと外見は同じです。
順調に航行していた宇宙船コヴェナント号ですが、あるとき突如発生したニュートリノの衝撃波を受け、破損してしまいます。
乗組員たちは冷凍睡眠から起こされ、船の修理を開始するのですが・・・
そのさなか、謎の信号を受信。
解析の結果、信号はオリガエ6より遥かに近く、人間が住むのにより好条件な惑星から来ていることが判明します。
そのため、宇宙船コヴェナント号は目的地を信号の発信源である惑星に変更。
無事に到着し、早速地上の調査を開始する一行でしたが、謎の黒い胞子が体内に入ったことで体調を崩す者が出ます。
これをきっかけに、着陸船内に謎の生命体が侵入。
応戦しようとした乗組員の誤射により、着陸船は爆発してしまいます。
こうして母船への帰還手段を失った調査隊を謎の生命体が襲撃します。
その攻撃力の高さに調査隊は大苦戦。
しかし、何者かが打ち上げた閃光弾によって謎の生命体は退却していきます。
なんとその者の正体は、前作で生き延びたアンドロイドのデヴィッドだったのです。
調査隊を自らの住処へと招くデヴィッド。
そこでは何やら怪しげな研究が行われていて・・・
いったいなぜデヴィッドはオリエガ6にいるのか?
デヴィッドは何を研究しているのか?
物語が進むにつれて、デヴィッドの目的とエイリアン誕生の経緯が明らかになっていくのです。
続編「エイリアン:コヴェナント」の見どころ
「エイリアン:コヴェナント」の見どころは、物語中盤から始まるデヴィッドとウォルターの会話シーン。
映像としては地味ですが、惑星LV-223からオリエガ6へやってきたデヴィッドが、どんな目的で何をしたのかが語られます。
「エイリアン:プロメテウス」から「エイリアン」までを繋げる内容になっており、本作でもっとも重要なシーンといえます。
その他、ラスト3分間も必見。
すべてが終わったかと思った時、衝撃の展開が訪れます。
人間をつくったのは宇宙人かもしれない
映画「エイリアン:プロメテウス」では、スペースジョッキーの種族が人間をつくったという設定。
つまり、人類にとっての創造主は宇宙人だったという解釈になるのですが、これは現実世界でエーリッヒ・フォン・デニケンが提唱した古代宇宙飛行士説に基づいています。
ダーウィンの進化論を真っ向から否定する説なのでオカルト扱いされていますが、この説には確固たる根拠があります。
その一つが壁画です。
わざわざ壁画に描くくらいですから、古代人にとってかなりの影響力を持つ存在だったはず。
しかし、頭と目が異様に大きく、とても人間にはみえません。
かといって動物のようにも見えませんから、ヒト型の宇宙人だと考えられます。
また、創造主に関する伝承のほとんどが、「彼らは宇宙からやってきた」と伝えています。
主流の考古学者はこうした壁画や伝承を空想の産物と考えているようですが、古代人は毎日を生きることに必至だったはず。
そんな古代人が残した壁画や伝承ですから、単なるファンタジーだとは思えません。
むしろ実話を記録した可能性が高く、だとすれば、映画「エイリアン:プロメテウス」と同じようなことが古代の地球で起こっていたと考えられます。
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まとめ
この記事では、映画「エイリアン:プロメテウス」とその続編「エイリアン:コヴェナント」についてご紹介しました。
この2作品に共通するテーマは、「生命の起源」。
作中では人類の創造主=宇宙人という設定ですが、はたして現実世界ではどうなのか?
もしかすると、エーリッヒ・フォン・デニケンの古代宇宙飛行士説が正しいかもしれません。
「エイリアン:プロメテウス」と続編「エイリアン:コヴェナント」は、そんなことを考えさせてくれる映画なのです。
なお、宇宙人・UFO関連のおすすめ映画は、下の記事でまとめて紹介しています。
宇宙人・UFO関連のおすすめ映画一覧!あらすじやキャスト、見どころを紹介
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