宇宙人・UFOのおすすめ映画④「ムーンフォール」。あらすじと関連する月の謎を紹介

月 宇宙人・UFOの映画

月は私たちにとってもっとも身近な天体。

アポロ計画によりすでに人類は月に到達していますが、その起源や内部の構造など、まだ多くの謎が残っています。

そんな月の謎に対して制作者なりの仮説を提示しているのが、映画「ムーンフォール」です。

そこでこの記事では、映画「ムーンフォール」のあらすじと、月の謎をご紹介していきます。

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宇宙人・UFOのおすすめ映画「ムーンフォール」の概要

ムーンフォールは2022年に公開されたSF映画です。

日本では劇場上映はなく、Amazon primeのみで公開されました。

文字通り「ムーン(月)がフォール(落ちてくる)」という内容で、「アルマゲドン」と「インディペンデンス・デイ」を足して2で割ったようなストーリーです。

さらにはパニックムービーの要素もあり、盛り沢山で非常にテンポの良い作品。

公開直後はテレビCMも流れていたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

映画「ムーンフォール」の監督・脚本・キャスト

監督 ローランド・エメリッヒ
脚本 ハラルド・クローサースペンサー・コーエンローランド・エメリッヒ
出演 ハル・ベリー(ジョー・ファウラー役)
パトリック・ウィルソン(ブライアン・ハーパー役)
ジョン・ブラッドリー(K・C・ハウスマン役)

映画「ムーンフォール」で監督・脚本を務めたのは、ローランド・エメリッヒ。

ローランド・エメリッヒが携わった宇宙人・UFO関連の映画には、「スターゲイト」や「インディペンデンス・デイ」などがあります。

主演は007シリーズでボンドガールを務めたこともあるハル・ベリーです。

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映画「ムーンフォール」のあらすじ

月

2011年、3人の宇宙飛行士が衛星の修理中に黒い無数の物体に襲われ、1人が死亡するという事件が発生。

しかし、NASAはこれを人為的なミスによる事故と見なし、「黒い無数の物体を見た」と主張するブライアン・ハーパー飛行士を解雇しました。

その事故から10年が経ったある日、突如月が軌道を変え地球に接近し始めます。

この事実を突き止めたアマチュア天文学者のK・C・ハウスマンとハーパーは、NASAの副長官ジョー・ファウラーに連絡。

その後、ハウスマンがSNSで「月が落ちてくる」と公表したことをきっかけに、世界中がパニックになります。

真相解明のため、月に調査船を送るNASA。

しかし、乗組員は黒い物体の群れに襲われて全員死亡してしまいます。

さらには、地球に急接近した月の影響により、潮位異常や地震、火山噴火といった大災害が次々と発生。

「ハーパーの主張は正しかった」と気付いたファウラーは、地球を救うべく、ハウスマンを仲間に加えて対策に乗り出すのですが・・・

いったい、黒い物体の群れとは何なのか?

そもそも、なぜ月は軌道を変えたのか?

月の起源にまつわる話も踏まえながら、物語は一気に展開していきます。

映画「ムーンフォール」の見どころ

映画「ムーンフォール」の見どころは、物語終盤にやってきます。

地球を救うべく月にやってきたファウラー、ハーパー、ハウスマンの3人が、過去に知的生命体が作ったAIから、月に関する真実を聞かされるシーンです。

そこで語られる内容はまさに奇想天外。

月に対する一般的な解釈を大きく覆すもので、現実世界では主流の学者によって非難されている説です。

しかしながら、月に関する様々な謎に対して一定の回答になっているのも事実。

監督のローランド・エメリッヒは、この映画を通して月に対する持論を展開しているのです。

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映画「ムーンフォール」で描かれている月の謎

月面

映画「ムーンフォール」では、次のような月の謎について、一つの答えを提示しています。

  • 月は空洞かもしれない
  • 月はどうやってできたのか
  • 月に知的生命体はいるのか

月は空洞かもしれない

1969年、アポロ12号のミッション終盤において、使い終わった着陸船が月面に向けて投棄されました。

(映画「ムーンフォール」の中では、アポロ11号が燃料タンクを月面に落としたという設定)

着陸船は月面に衝突。

すると、月はまるで鐘のように約1時間にわたって振動しました。

続くアポロ13号のミッションでは、さらに重い物が月面に落とされたのですが、その際は月が3時間も振動したとのこと。

以上のことは、月が空洞であることを示唆しています。

実際、日本の月観測衛星「かぐや」の観測データによって月の地下に全長約50キロにわたって延びる巨大な空洞があることが判明

科学者は35億年ほど前に起きた大規模な火山活動によって空洞ができたと指摘していますが・・・

劇中ではハウスマンが「内部に恒星があり、月はそれをエネルギー源とする人工物だ」という説を展開します。

これはダイソン球という理論で、現実世界において1960年にアメリカの宇宙物理学者フリーマン・ダイソンが提唱したもの。

小さい恒星をすっぽり覆う宇宙コロニーを作り、恒星が発生するエネルギーを有効活用するという理論です。

なかなかまともに取り合ってもらえない理論ではありますが、月の内部が空洞であることを説明するひとつの仮説であることは間違いありません。

なお、月の空洞説に関しては、ドキュメンタリー番組「古代の宇宙人」(第111話)で詳しく紹介されています。

*「古代の宇宙人」はHuluで視聴できます。

月はどうやってできたのか

月の起源に関するもっとも有力な説は、ティアと呼ばれる火星サイズの惑星が原始の地球に衝突してできたというもの。(ジャイアントインパクト説)

コンピューターで計算したところ、たしかに月が形成され得るという結果が出ました。

一方、映画「ムーンフォール」は、月はダイソン球であり、どこか違う場所で造られた後に地球の軌道まで運ばれてきたという仮説を採用しています。

実のところ、この仮説にはいくつかの根拠があります。

例えば、日食の際に太陽と月が同じサイズに見えるのは、太陽の直系が月の400倍であり、なおかつ地球からの距離も400倍だからです。

さらに、月は地球の地軸の傾きを安定させていますが、そのような役割を担う衛星は月だけ。

潮の満ち引きも月の引力によるものです。

つまり、月のサイズにしても位置にしても、惑星同士の衝突によってできたにしては完璧すぎるのです。

この偶然にしてはあまりにもできすぎている点に関して、ロシア人科学者のミハイル・バシンとアレクサンドル・シェルバコフは、1970年に「月は人工物で地球の軌道に運ばれてきた」という学説を発表。

映画「ムーンフォール」は、この学説が元ネタになっていると思われます。

ちなみに、ロシアでは非主流の学説を唱えると反体制的だとみなされて処罰を受ける可能性があります。

そのリスクを承知で「「月は人工物だ」と主張したのですから、ミハイル・バシンとアレクサンドル・シェルバコフはこの説にかなり自信を持っていたのでしょう。

月に生命体はいるのか

映画「ムーンフォール」の肝は、月はダイソン球であり、はるか昔に太陽系外で造られて現在の位置まで運ばれてきたという説を採用していること。

無論、はるか昔に月を造った知的生命体のことも語られます。

では、実際にはどうなのかというと・・・

月に知的生命体(宇宙人)がいることを示唆する情報はいくつもあります。

まず、アポロ11号が人類史上初めて月面着陸を成し遂げた時の交信。

この時、宇宙飛行士達とNASA本部との無線が約2分間ほど途絶えました。

その間、彼らは非公開の周波数に切り替えて会話をしていたと言われています。

元NASAの職員であるオットー・ヴィンダーによると、その会話の中で宇宙飛行士が「クレーターの縁に地球外の乗り物が見える」と報告してきたとのこと。

この会話は複数のアマチュア無線士にも傍受されており、月に知的生命体がいる証拠の一つとなっています。

また、NASAが公開した月面の写真のなかには、人工と思える構造物が写っているものがあります。

その一つが下の写真です。

月のピラミッド

*出典:NASA

ご覧の通り、各所が直線的になっており、自然にできた地形と考えるにはかなり無理があります。

その他、アポロ計画では多くの宇宙飛行士が、月面又は宇宙空間において説明できないものをみたと証言しているのです。

こうした証言は宇宙飛行士にとって非常にリスキー。

精神状態を疑われて以降のミッションから外される可能性もあるわけですから、よほど自信がなければ証言などできないはず。

つまり、月面や宇宙空間に何かがいる可能性は高いのです。

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映画「ムーンフォール」の続編は?

2024年時点で、「ムーンフォール」の続編が作られるという発表は出ていません。

おそらく、今後も続編の製作発表はないでしょう

というのも、「ムーンフォール」の評価がそれほど高くないから。

宇宙人を絡めて月の謎を説いている点においては非常に興味深い映画なのですが・・・

絶滅の時が迫っている割には、登場人物達に緊張感がありません。

また、最終的にとある人物の自己犠牲によって地球が救われるのですが、この流れは映画「アルマゲドン」にそっくりです。

ということで、ストーリーや人物描写に関しては、可もなく不可もなくといった映画。

とはいえ、月の謎に対する大胆な仮説は、SF好きの人を喜ばせてくれるはずです。

再び月に注目が集まっている

NASAによるアポロ計画が終了して以降、月への有人飛行は行われていませんでした。

ところが、最近になってアメリカを含むいくつかの国が月への有人飛行計画を発表

着々と準備が進められており、近いうちにアメリカ以外の国も月面に到達することでしょう。

こうした計画の裏には、人類が本格的に宇宙進出した際の覇権争いがあると言われています。

他の国に先駆けて月面に基地を設置できれば、月の資源を独り占めできます。

また、宇宙船を月面で組み立てることができるようになれば、発射にかかるコストは大幅に削減できます。

となれば、月面の大規模な開発が必要であり、その過程で様々なことが分かるはず。

NASAの宇宙飛行士達が目撃した「説明できないもの」についても、しっかりとした答えが見つかるのではないでしょうか。

まとめ

この記事では、映画「ムーンフォール」についてご紹介しました。

大ヒットとはなりませんでしたが、月に関する大胆な仮説は一見の価値あり。

月に興味がある方は、ぜひ視聴してみてください。

なお、他の宇宙人・UFO関連のおすすめ映画については、下の記事でまとめてご紹介しています。

宇宙人・UFO関連のおすすめ映画一覧!あらすじやキャスト、見どころを紹介

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