2007年、カルムイク共和国初代大統領を務めたキルサン・イリュムジーノフが、「自分にはアブダクション(連れ去り)体験がある」と告白。
「黄色い服を着た宇宙人に連れられてUFOに乗り、別の星へ行った」とのことですが、類似の誘拐体験を訴える人は大勢います。
この記事では、そんな宇宙人による連れ去り・誘拐事件をご紹介します。
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宇宙人による連れ去り・誘拐事件
勘違いや幻覚を見ただけの人が多いなかで、状況から考えて実際に宇宙人に誘拐されたとしか思えない人もいます。
噓つき呼ばわりされる可能性が高いなかで、実名を出して誘拐体験を告白するのはかなりのリスク。
そう考えると、少なくとも意図的に嘘をついているとは思えません。
特に、誘拐の瞬間を第三者が目撃していたり、同時に複数人が誘拐されたりした話には、高い信ぴょう性があります
以下でご紹介するのは、こうした確度の高い誘拐体験談です。
1961年 ヒル夫妻
宇宙人による誘拐事件としてもっとも有名なのが、1961年に起きたヒル夫妻の事件です。
ある夜、ヒル夫妻が旅先から車で戻っていると、上空にUFOを発見。
その後、UFOに追跡される事態となりました。
UFOの追跡から逃れようと、夫のバーニーは車を飛ばしますが、国道からわき道に入った所で宇宙人に遭遇。
ここで記憶が途切れ、気がつくと再び国道を走っていたそうです。(なぜか数時間が経過していた)
さらに、妻のベティは宇宙人に誘拐され人体実験をされるという悪夢を連日みるようになります。
そのためヒル夫妻は、逆行催眠による治療を受けることに。
そこで二人は、宇宙人によって車から降ろされ、UFOに連れ込まれたことを思い出します。
ヒル夫妻は、新聞や書籍を使ってこの事件を公表。
これにより、同じような体験をした人が声を挙げやすくなりました。
1977年 マリオ・ウッズ退役二等軍曹
1977年、エルスワース空軍基地上空にUFOが出現。
空軍警備隊だったマリオ・ウッズ退役二等軍曹は、上官からミサイル格納庫の点検を命じられました。
同僚のマイケルと車でミサイル格納庫に向かったウッズは、現場で地上3mのところに浮いているUFOを目撃。
スーパーマーケットの建物くらいの球体で、外側はガス状だったそうです。
さらによく見ようと車から身を乗りだしたウッズですが、ここで記憶が途切れます。
次の瞬間、ウッズとマイケルは車ごとニューウェル湖の貯水池にいたそうです。
そこはミサイル格納庫から10kmも離れている場所。
さらに、車で移動してきたはずなのに、辺りにタイヤ痕はありませんでした。
ほどなくして援護チームに助けられましたが、顔と手に身に覚えのない火傷を負っていたそうです。
不審に思ったウッズは逆行催眠を実施。
事件当時について、「何もない場所に横たわっている」と述べています。
また、同僚のマイケルは何も覚えておらず、事件から2週間後に行方不明となっています。
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1978年 ティム・カレン
1978年5月1日、妻と車で帰宅中だったティム・カレンは、幅30mくらいのUFOを目撃しました。
その後、UFOは牧草地帯に着陸し、強くて赤い光を照射。
カレン夫妻はそれをみていたそうです。
この事件から4年後、ティムの腕に金属が埋め込まれていることが判明。
以前にMRIをうけたときには発見されず、また、腕には金属を埋め込んだような傷はありません。
そのため、ティムは摘出手術をうけることに。
外科医が摘出しようとピンセットを近付けると、金属は自ら動いて回避。
結果、外科医は金属をなかなか掴むことができず、摘出に手間取ったのです。
なお、この摘出手術の様子はビデオで撮影され、ドキュメンタリー番組「UFOハンターズ」の中で紹介されました。
1980年 憲兵のジョン・バロウズ
1980年12月27日、イギリスにあるベントウォーターズアメリカ空軍基地のレーダーが、不審な飛行物体をとらえました。
当時憲兵だったジョン・バロウズは、同僚のジム・ペニストン軍曹と共に調査に出動。
近くの森でUFOに遭遇します。
二人に近付いてきたUFOは強い光を照射。
その直後、バロウズは気を失ったそうです。
バロウズによると、次に覚えているのは、ペニストンと共に歩いて森を出るところ。
一方、ペニストンは、「強い光があたった後、バロウズの姿が一瞬にして消えた」と証言しています。
つまり、バロウズは宇宙人によって誘拐されたと考えられます。
なお、この日から12月29日までに基地周辺で起こった一連のUFO目撃事件を、俗に「レンデルシャムの森事件」といいます。
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1988年 ロバート・ヘイスティングス
1988年、コロラド州に住むロバート・ヘイスティングスは、アルバカーキにある山で友人とキャンプをしていました。
夜中の3時頃、友人の娘が突然絶叫。
彼女は「UFOが飛んでいるのを目撃した」と主張しました。
翌朝、ヘイスティングスは、自身の枕に血がついているのを発見。
さらに数日後には、友人から「毎晩同じ夢をみる」と告げられます。
夢の中でヘイスティングスと友人と娘は、UFOに向かって歩いていたそうです。
悪夢をみるという症状は、前述したベティ・ヒルと同じ。
娘がUFOを目撃していることも踏まえると、宇宙人に誘拐されたのはほぼ間違いありません。
なお、4年後に催眠療法を受けたヘイスティングスは、異常に明るい部屋の中を歩いたことを思い出しています。
1988年 キム・カールスバーグ
ある夜、カールスバーグは海辺の自宅から不思議な飛行物体を目撃しました。
飛行物体が飛び去ってから眠りについたそうですが・・・
夜中に目覚めると衣服を着けずに、知らない場所に寝かされていたそうです。
そこには身長1mほどで、オフホワイトの肌に大きな頭と目をした宇宙人が数人いたのだとか。
そこでカールスバーグは人工授精させられたと主張しています。
実際、カールスバーグはこの事件直後に妊娠。
まったく身に覚えがないまま数ヶ月を妊婦として過ごしましたが、再び宇宙人によって誘拐され、胎児を取り出されたそうです。
これに関してカールスバーグの担当医は、「彼女は確かに妊娠していたが、胎児は突然いなくなった。ただし、流産をした痕跡はない」と証言しています。
このキム・カールスバーグの体験談は、ドキュメンタリー番組「古代の宇宙人」(第35話)で詳しく紹介されています。
1996年 ジェフ・グッドリッチ退役二等軍曹
1996年、ジェフ・グッドリッチ退役二等軍曹はマルムストロム空軍基地でミサイル管理の主任として働いていました。
2月のある日、グッドリッチが建物の外に出ると、上官が空を見上げており、視線の先には三角形のUFOが5機飛んでいました。
そのUFOは音をたてず、ゆっくりと移動して視界から消えたそうです。
それから二ヶ月後、グッドリッチが友人と自宅で寝ていると、突然辺りが明るくなりました。
足あとが聞こえ、4~5人の小人の影がみえたところでグッドリッチは気絶。
翌朝起きると、友人にも同じ記憶があり、やはり気絶したとのこと。
状況から考えて、気絶している間に宇宙人によって誘拐され、記憶を消されたものと思われます。
なお、宇宙人による連れ去りや誘拐事件については、下の記事でまとめて紹介しています。
連れ去り・誘拐・墜落・目撃など、UFOや宇宙人に関する事件をまとめてご紹介
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連れ去り・誘拐事件の体験談には間違いも多い
ここまでご紹介してきたように、宇宙人による連れ去り・誘拐の被害に遭ったと主張する人は大勢います。
その人数は数万とも数十万人とも言われていますが、私は半数以上が間違いだと考えています。
思い込みや幻覚、夢のパターンが一番多い
人間の記憶というものはあまりあてになりません。
というのも、夢でみたものを現実に起こった事と思い込んでしまうことがあるから。
その他、精神状態によっては幻覚をみたり、「UFOを見たい」と思っていると、まったく別の物がUFOに見えたりすることがあります。
実のところ、宇宙人による誘拐事件を告白する人の多くは、上記のようなパターン。
なかには、「自分は宇宙人に誘拐された」とあまりにも強く思い込むことで、逆行催眠中であっても誘拐話を語る人もいます。
そのため、本当に宇宙人によって誘拐されたかどうかは、本人の証言と物証を合わせて考える必要があるのです。
体内に金属片があっても誘拐事件とは限らない
宇宙人による誘拐の物証としてよく挙げられるのが、被害者の体内から見つかる金属片。
たとえばペンシルベニア州在住のジェフ・ハービーは、検査によって太ももの中に金属片があることがわかりました。
実際、ハービーが太ももに磁石を近づけると、太もも内で異物が動くのを感じたそうです。
また、金属片には「10mmガウスの電磁波が出ている」「様々な周波数の電波を出している」などの特徴がありました。
ハービーには子供の頃にUFOを目撃した記憶があり、そのことと関連付けて、宇宙人に誘拐されて金属片を埋め込まれた可能性が浮上したのですが・・・
手術によって金属片を摘出して調べたところ、それは単なる鉄でした。
医師によると、過去に何らかの事情で体内に入り込んだ鉄が太ももに移動するした可能性が高いとのこと。
このように体内で異物が移動するケースは、決して珍しくはないそうです。
よって、ケガをした覚えがない部位に金属片が埋まっていても、それが宇宙人による仕業だとはいえないのです。
なお、ジェフ・ハービーの話は、ドキュメンタリー番組「UFOハンターズ」で詳しく紹介されています。
まとめ
この記事では、宇宙人による連れ去り・誘拐事件の事例をご紹介しました。
幻覚や思い込みによる間違いが多いなかで、本記事でご紹介した体験談は信ぴょう性の高いものばかり。
これらのすべてが記憶違いとは思えず、宇宙人による連れ去り・誘拐は実際に起きていると考えた方が妥当でしょう。
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