人類最古の文明はメソポタミア文明であり、今から7千年ほど前に興ったというのが定説。
それ以前の人類には、石造建築物を造る能力はなかったとされてきました。
しかし、近年の調査により、ギョベクリテペ遺跡はメソポタミア文明以前に造られたことが判明。
まだ発掘途中ではありますが、考古学の定説を大きく覆す遺跡といえます。
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ギョベクリテペ遺跡とは
ギョベクリテペ遺跡とは、トルコ・アナトリア南東部にある遺跡です。
2018年に世界文化遺産に登録されました。
ギョベクリテペが世に広まったのは、1963年にイスタンブール大学とシカゴ大学が共同で行った一般調査がはじまり。
1994年、この一般調査の記録をみたドイツ考古学研究所のクラウス・シュミットが再調査を決意。
かくして1996年に本格的な発掘調査が行われ、大規模な古代遺跡であることが判明しました。
ギョベクリテペ遺跡は円形の壁の中に石柱がたてられており、そのうちの2つは中央で対をなしています。
使われた巨石は最大の物で重さが20トン。
後世に造られたエジプトの大ピラミッドは平均2.5トンの石で構成されていますから、ギョベクリテペの建設は非常に困難だったと考えられます。
現在までに5基の円形遺構が発掘済みですが、地中レーダーによると、あと16基ほど同型の遺跡が埋まっているのだとか。
どうやら、不要になった部分を埋め、新しいものを造るという建て替え作業を繰り返していたようです。
ギョベクリテペこそ世界最古の文明か?
我々は歴史の授業で、「今から7千~6千年前に現在のイラク周辺で興ったメソポタミア文明が世界最古の文明だ」と教わります。
しかしながら、ギョベクリテペが造られたのは、メソポタミア文明が興った時より数千年前。
従来の考古学では、狩猟採集民ばかりで石像建築物を造る技術はないとされていた時代です。
つまり、メソポタミア文明が世界最古の文明という説は間違いなのです。
もっとも、私は「大洪水前には超古代文明がいくつも存在していた」と考えています。
その根拠となるのが、バハマ沖にあるビミニロードや与那国島の海底遺跡。
いずれもかつては陸地でしたが、大洪水による海面上昇で海に沈んだと思われます。
なので、ギョベクリテペが世界最古の文明とは言い切れないのです。
ギョベクリテペを造ったのは大洪水を生き延びたノア?
ギョベクリテペ遺跡の近くにはアララト山があります。
アララト山といえば、旧約聖書に書かれている大洪水の物語で、「ノアの方舟」が最後に行き着いた場所。
人類はここから再興していったと言われています。
つまり、アララト山付近は大洪水前にあった文明の英知が引き継がれた場所ということ。
ギョベクリテペ遺跡について、どうやって建築の知識を得たのかが謎と指摘する学者もいますが、大洪水前の知識を引き継いだと考えれば説明がつくのです。
なお、ノアの方舟の物語によると、ノアは神の指示により、すべての動植物のオスとメスを集めて方舟に載せたとのこと。
それがアララト山に行き着いたのですから、付近には本来生息していないはずの生き物が一時的にいたことになります。
ギョベクリテペ遺跡には付近に生息していないはずの動物や虫が彫られた石柱が複数あり、この点もノアの方舟の物語と一致しています。
ギョベクリテペ付近には先住民がいた
ギョベクリテペ遺跡の近くには、カラハンテペ遺跡があります。
ギョベクリテペ遺跡よりも古い遺跡ですが、こちらは巨石を積み上げたのではなく、岩盤を繰り抜いて作られています。
このことから私は、ギョベクリテペ周辺には先住民がおり、彼らがカラハンテペ遺跡を造ったと考えています。
その後、大洪水を生き抜いた者達がやってきて先住民と合流。
高い知識や技術を教授した結果、ギョベクリテペ遺跡ができたのではないでしょうか。
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ギョベクリテペ遺跡の謎
ギョベクリテペ遺跡で発掘済みなのは全体のわずか数%。
遺跡の大部分はまだ埋まったままですし、ギョベクリテペ遺跡には文字がありません。
そもそも、ギョベクリテペははるか古代の遺跡。
よって、解明できていない謎がいくつもあります。
なかでも、次の4点は非常に重要。
この4点について深く考えていくと、ギョベクリテペ遺跡と宇宙人の関係が見えてくるのです。
- いつ造られたのか?
- 何度も建て替えられた理由は?
- 造られた目的は?
- 出土した石像のモデルは?
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ギョベクリテペはいつ造られたのか?
近年になってギョベクリテペ周辺を地形調査したところ、発掘済みの5基が建てられたのは今から1万2千~1万年前という結果がでました。
また、同じ調査方法で未発見の遺構を調べたところ、1万5千~1万4千年前のものもあったそうです。
一方、放射性炭素年代測定を行ったところ、ギョベクリテペ遺跡が使用されていたのは9千~8千5百年前という結果になりました。
これはあくまでも「使用されていた時期」ですから、造られたのはもっと前のこと。
いずれにしても、メソポタミア文明の建築物よりもはるかに古いのは間違いありません。
ギョベクリテペが造られた本当の年代
ギョベクリテペ遺跡の石柱には、サソリや射手座を模したと思われるハゲタカ等の動物が彫られているものがあります。(石柱No.43)
これに関してエディンバラ大学のマーティン・スウェットマン博士は、「石柱No.43は遺跡建設当時に見えた星座の位置を表したものだ」と指摘。
サソリ=さそり座、ハゲタカ=射手座と仮定して、その位置関係と同じように星座がみえた年代を割り出したところ、1万3千3百年前と分かったそうです。
このことから、発掘済みの部分が造られたのは、今から1万3千3百年前と考えられます。
ギョベクリテペ遺跡を造ったのがノア又はその子孫であるなら、大洪水が起きたのはその少し前ということになるでしょう。
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ギョベクリテペが何度も建て替えられた理由
ギョベクリテペにある遺構は、未発見の物も含めて20基以上。
古くなったものを埋めては新しいものに建て替えるということが繰り返されました。
一つ造るだけでも大変なのに、なぜ何度も建て直されたのか?
そこには星の動きが関係していると思われます。
ギョベクリテペは星の向き合わせて造られた
ギョベクリテペの各遺構の中央には、一対の石柱が建っています。
この一対の石柱が示すのはシリウスの方角。(白鳥座のデネブを指しているという説もあります)
おそらくシリウス(又はデネブ)を信仰の対象としていたのでしょう。
ただし、地球の地軸は歳差運動によって数千年単位で傾きを変えるため、星の見える方角は徐々に変わります。
よって、特定の星を指し示すには、何度も造り直す必要があったわけです。
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ギョベクリテペが造られた目的は?
ギョベクリテペ遺跡の周辺には住居跡がありません。
また、人骨が出土していないので墳墓でもありません。
以上のことから消去法を用いると、ギョベクリテペは神殿(又は祭祀場)だと考えられます。
ただし、崇拝の対象となる神が誰だったかは不明。
この謎を突き詰めていくと、宇宙人の存在が見えてくるのです。
ギョベクリテペで崇拝された神は宇宙人?
ギョベクリテペ遺跡が神殿なら、崇拝の対象となる神がいたはず。
各遺構の中心にある一対の石柱には、衣服を着た長い指の人間らしき者が彫られています。
わざわざ中心にある石柱に彫るくらいですから、これが崇拝の対象を表しているのでしょう。
そして、すでにご紹介した通り、この石柱が指しているのはシリウス(またはデネブ)です。
以上のことから、ギョベクリテペで崇拝されていたのは、シリウス(またはデネブ)からやってきた神(宇宙人)だと考えられます。
また、ギョベクリテペ遺跡を造ったのが大洪水を生き延びたノアとその末裔であるなら、彼らは大洪水前から同じ神を信じていたはず。
つまり、ノアの方舟の物語に出てくる神(宇宙人)と、ギョベクリテペで崇拝された神は同一の存在ということ。
もっというと、十戒で知られるモーセにエジプト脱出を促した神は、「かつて大洪水からノアを救った」と語っていますから、やはり同じ宇宙人だったのでしょう。
なお、ギョベクリテペ遺跡以外にも宇宙人が関係していると思われる遺跡は沢山あります。
それらについては、下の記事にて一覧で紹介しています。
ピラミッドやモアイ像等、宇宙人・UFOと関係がある謎の古代文明の遺跡一覧
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出土した石像のモデルは?
2010年、ギョベクリテペ遺跡からトーテムポールのような石像が出土しました。
その石像には背丈が異なる3人の人物が彫られており、考古学者は3世代の家族を表現したものだといいます。
しかし、単純に3世代の家族ということなら、わざわざ石像にするほどのことではありません。
ギョベクリテペ遺跡が大洪水を生き延びた人々によって造られたと考えると、この石像はまったく別の解釈ができるのです。
石像には宇宙人が彫られている?
ギョベクリテペには文字がなかったので、石像や彫刻はとても重要でした。
いわば記録媒体なわけで、後世に伝えるべきメッセージがこめられたことでしょう。
そう考えると、石像に彫られた3人には特別な意味があるはず。
私は、大洪水以前の文明や人類について知らせるものだと考えています。
神(宇宙人)が大洪水を起こしたのは、地上に遣わした堕天使が堕落したから。
*堕天使
堕天使は人間の女性に恋をして子供をもうけましたが、それが神の逆鱗に触れて大洪水が起きたとされています。
一説によると、この堕天使の背丈は3mを超えていたのだとか。
そして、人間との間に生まれた子供も、2.5mほどの巨人だったと言われています。
このことから、ギョベクリテペ遺跡から出土した石像は、堕天使(宇宙人)、堕天使の子供(巨人)、人間という3種類を表していると解釈できるのです。
なお、ギョベクリテペ遺跡については、ドキュメンタリー番組「古代の宇宙人」(第131話)で紹介されています。
*「古代の宇宙人」はHuluで配信中!興味ある方は下のバナーからどうぞ。
まとめ
この記事では、世界遺産であるギョベクリテペ遺跡についてご紹介しました。
最新の調査によると、ギョベクリテペが造られたのは1万年以上前とのこと。
なおかつ、近くにはアララト山がありますから、大洪水を生き抜いたノア達がこの地に技術と知識をもたらして造られた可能性があります。
また、人間らしき者が彫られた石柱でシリウス(又はデネブ)の方角を示していることから、信仰の対象はシリウス(又はデネブ)からやってきた宇宙人だと考えられます。
その意味で非常に興味深い遺跡であり、今後の発掘調査がとても楽しみです。
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