宇宙由来の生物が大事件を起こすというのはSF映画の定番。
映画「ライフ」もその一つです。
ただし、この映画は恐怖感の演出に特化しているという意味で個性的。
アクションシーンを極力減らし、脅威から逃げる人間の姿にフォーカスしているのです。
この記事では、そんな映画「ライフ」のあらすじと見どころをご紹介します。
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宇宙人・UFOのおすすめ映画「ライフ」の概要
映画「ライフ」は、2017年に公開されました。
舞台となるのは、地球軌道上にある国際宇宙ステーション(ISS)。
このISSのシーンが全体の9割以上を占めるという、いわゆる密室劇です。
密室劇はサスペンス映画として王道の手法であり、新鮮味にはかけます。
ただし、映画「ライフ」はラストにどんでん返しが用意されており、視聴する価値はあります。
ちなみに、初週の全米興行収入ランキングは4位。
大ヒットとまではいきませんでしたが、ISSという限られた空間を舞台とした低予算映画だったことを踏まえると、ビジネス的には成功といえるでしょう。
映画「ライフ」の監督・脚本・キャスト
監督 | ダニエル・エスピノーサ |
脚本 | レット・リース/ポール・ワーニック |
出演 | ジェイク・ジレンホール(デビッド・ジョーダン役) |
レベッカ・ファーガソン(ミランダ・ノース役) | |
ライアン・レイノルズ(ローリー・アダムス役) | |
真田広之(ショウ・ムラカミ役) | |
アリヨン・バカレ(ヒュー・デリー役) | |
オルガ・ディホヴィチナヤ(エカテリーナ・ゴロフキナ役) |
映画「ライフ」の監督はダニエル・エスピノーサ。
代表作には、デンゼル・ワシントン主演のサスペンス映画「デンジャラス・ラン」があります。
主演のジェイク・ジレンホールが脚光を浴びたのは、パニック映画「デイ・アフター・トゥモロー」(2004)でした。
「デイ・アフター・トゥモロー」でジェイク・ジレンホールが演じたのは主役の高校生。
その後ヒット作に恵まれませんでしたが、近年ではスパイダーマンシリーズに出演するなど、地道にキャリアを積んでいます。
また、「ライフ」でヒロインを務めたレベッカ・ファーガソンは、ミッションインポッシブルシリーズでイルサ・ファウスト役を熱演。
レベッカ・ファーガソンの美貌もあって、イルサ・ファウストは同シリーズにおける人気キャラクターとなりました。
彼女の知的で凛とした演技は映画「ライフ」でも健在であり、見どころの一つといえます。
その他、映画「ライフ」には真田広之も出演。
当初は新米宇宙飛行士役でしたが、真田広之が出演を断ったため、ベテランエンジニアへと変更になったそうです。
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映画「ライフ」のあらすじ
ある日、ISSで働く宇宙飛行士達は、無人火星探査機ピルグリムを回収。
そのピルグリムが火星から持ち帰った土を調べた結果、単細胞生物が見つかります。
人類史上初めて地球外生命体を発見したとあって、宇宙飛行士達は大喜び。
また、発見された単細胞生物に「カルビン」と名付けるなど、地上でも好意的に報じられました。
そんなカルビンの研究を続ける宇宙飛行士達。
当初はまったく動かなかったカルビンですが、ブドウ糖を与えたことで急激に成長し始めます。
宇宙飛行士達はそのことを素直に喜んでいましたが・・・
やがてその早すぎる成長が宇宙飛行士達の生命を脅かすことになります。
カルビンの脅威から必死に逃れようとする宇宙飛行士達。
果たして彼らは生き延びることができるのか?
カルビンをどうやって退治するのか?
ISSという狭いスペースの中で、緊迫のサスペンスが展開されていきます。
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映画「ライフ」の見どころ
映画「ライフ」の見どころは、地球外生命体「カルビン」の成長の早さです。
物語の中盤からラストにかけて、劇中で経過した時間はほんの数時間。
カルビンはその数時間のうちにみるみる成長し、シーンが変わる度に大きくなっていきます。
これに伴って、宇宙飛行士達の表情も変化。
当初は「単細胞生物に過ぎない」と完全に下にみていましたが、物語終盤では表情に最大級の恐怖が現れています。
この恐怖感が伝わってくるのは、俳優たちの演技が素晴らしいから。
事実、批評家たちは映画「ライフ」について「スリリングで演技の質が高い」と評価しています。
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火星に生物はいるのか?
映画「ライフ」では、火星の土から単細胞生物が見つかったことがすべての始まり。
では、現実世界の火星にも生物がいるのでしょうか?
現在でも活発に議論されているこの問題について、一つのヒントがあります。
それは、火星から放出されるメタンガスの量が、季節によって変化しているという事実です。
メタンガスが発生する原因はいくつかありますが、その一つは生物による生命活動。
季節によってメタンガスの量が変化するのは、その時期に生命が活発に活動しているからと考えられるのです。
無論、他の可能性もあるわけですが、生命の存在を否定できないのは事実。
つまり、映画「ライフ」のように未知の生物が火星にいる可能性は十分にあるのです。
火星からの隕石に微生物の化石が含まれていた?
1996年、当時のアメリカ大統領であるビル・クリントンが、「1万2千年前に火星から地球飛来した隕石に微生物の化石が含まれていた」と発表しました。
ところが、発表の直後から科学者たちが「間違いだ」と否定し始めます。
その理由は、「発見された化石は、DNAを持つ生物としては小さ過ぎる」というもの。
結果、クリントンの発表はすぐに撤回されてしまいました。
たしかに、この指摘は1996年時点の科学力では正論でした。
ただし、その後により小さい微生物が地球上で複数見つかっており、「DNAを持つ生物としては小さ過ぎる」という主張に正当性はありません。
つまり、火星の隕石から見つかった化石が微生物だった可能性は十分にあるわけです。
そのため、クリントンの発表から10年以上経ってから、火星の隕石の再調査が行われました。
そしてこの再調査において、「微生物の化石の可能性があるもの」が認められたのです。
本来ならば、さらに詳しい調査が行われるべきですが・・・
問題の化石に対する調査はここで打ち切られたようです。
一部のUFO研究家はこの調査打ち切りについて、「宇宙人の存在を隠しておきたい人達がいるからだ」と指摘しています。
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火星には文明があったかもしれない
現在の火星は大気が薄く、放射線が容赦なく降り注ぐという厳しい環境。
しかし、太古の昔の火星には十分な大気と水があったと考えられています。
となれば、知的生命体がいた可能性も。
実際、NASAが撮影した火星の写真には、文明の痕跡らしきものが写っているのです。
それは破壊されたUFOの残骸や頭蓋骨又はロボットの頭部らしきもの等。
さらには、人面岩やピラミッド、スフィンクスのように見える地形まであります。
NASAはこれらについて、「光の当たり具合で偶然にそのように見えただけ」と説明。
たしかにその可能性もありますが、政府や公的機関が宇宙人の存在を隠そうとするのはいつものこと。
前述した微生物の化石も踏まえると、かつての火星に文明が存在した可能性は十分にあるのです。
人類は火星人の子孫?
太古の火星に高度な文明があったとすれば、地球よりも早く発展していったことになります。
その場合、現在の我々のように惑星探査を行った可能性は大。
距離的に近く環境が似ている地球に興味を持ったことでしょう。
無論、地球は移住先の第一候補であり、地球の環境に適合できるように研究がなされたはず。
人類が猿から急激に進化したのは、火星人による遺伝子操作の結果かもしれないのです。
この説の根拠となっているのが、人間の体内時計。
不思議なことに、人間の体内時計の1日は、地球より火星の1日に近いのです。
人類の進化には謎が多く、ダーウィンの進化論では説明がつかない部分があるのは事実。
主流の科学者たちは否定していますが、人類が火星人の子孫であるという説も検証してみるべきではないでしょうか。
映画「ライフ」が伝える宇宙開発の危うさ
現在、小惑星からサンプルを持ち帰り、それを調べることが積極的に行われています。
もしかしたら映画「ライフ」のように微生物が見つかるかもしれないので、研究そのものは非常に有意義です。
しかし、映画「ライフ」のような事故が起きる可能性も否定できません。
ここでの問題は、研究者が地上の生物の常識に当てはめて考えがちだということ。
映画「ライフ」では、発見した生命体が単細胞生物であったことから、楽観視している宇宙飛行士達の様子が描かれています。
これは、「単細胞生物は下等生物であり、すぐには進化しない」という地球的な考え方があったから。
現実の研究現場でも同様の考え方をする人は多いはずですが、これは「人間がもっとも進化した生命体だ」というおごりです。
相手は厳しい宇宙環境を生き延びてきた生物。
たとえ単細胞生物であったとしても、人類よりも強い生命力を持っている可能性もあります。
なので、研究には慎重の上に慎重を重ねるくらいの気持ちが必要であり、安易に地球に持ち込むべきではないのです。
まとめ
この記事では、映画「ライフ」についてご紹介しました。
映画「ライフ」は、未知の生命体による脅威を描いた作品。
俳優たちの名演技によって、その恐怖が見事に表現されています。
同様のことは現実世界でも起こる可能性があり、地球外生命体の研究には十分な注意が必要。
と同時に、かつての火星に文明があった可能性も検証してみるべきでしょう。
映画「ライフ」はそんな問題提起をしてくれる作品ですので、これを機にぜひ視聴してみてください。
なお、その他の宇宙人・UFO関連のおすすめ映画は、下の記事でまとめてご紹介しています。
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