人類と宇宙人が初めてコンタクトをとるとしたら、こんな状況から始まるかもしれない・・・そう思わせてくれるのが、映画「コンタクト」です。
宇宙人存在の証拠の発見方法から人類の混乱ぶりまでが非常にリアルに描かれていて、とても見ごたえがあります。
この記事では、そんな映画「コンタクト」のあらすじと見どころをご紹介します。
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宇宙人・UFOのおすすめ映画「コンタクト」の概要
「コンタクト」は、1997年に公開されたSF映画です。
原作はカール・セーガンのSF小説。
「コンタクト」という題名が示す通り、人類と宇宙人のファーストコンタクトをテーマとしつつ、そこにSETIプロジェクトや宗教観などが織り込まれています。
派手なアクションシーンはありませんが、近い将来において実際に起こるであろうことをしっかりと描いている点において秀逸です。
映画「コンタクト」の監督・脚本・キャスト
監督 | ロバート・ゼメキス |
脚本 | マイケル・ゴールデンバーグ |
出演 | ジョディ・フォスター
(エリナー・アロウェイ役) |
マシュー・マコノヒー
(パーマー・ジョス役) |
|
ジョン・ハート
(S・R・ハデン役) |
|
ジェームズ・ウッズ
(マイケル・キッツ役) |
映画「コンタクト」の監督を務めたロバート・ゼメキスといえば、ヒットメーカーとして有名。
代表作には、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズや「フォレスト・ガンプ/一期一会」があります。
宇宙人やUFOが登場する監督作品は「コンタクト」のみですが、視聴者を惹きつける映画作りはさすがです。
主演のジョディ・フォスターは、サスペンス作品が得意な俳優。
「コンタクト」のようなSF映画に出演することは珍しいのですが、強い信念を持った科学者の役を見事にこなしています。
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映画「コンタクト」のあらすじ
幼い頃に亡くした父の影響を受けて科学者になったエリナー・アロウェイ(ジョディ・フォスター)。
宇宙人の存在を強く信じる彼女は、SETIプロジェクトのメンバーとなり、プエルトリコにあるアレシボ天文台で働いていました。
そこでパーマー・ジョス(マシュー・マコノヒー)と出会い、恋に落ちるアロウェイ。
しかし、宇宙人存在の証拠が見つからないことに業を煮やした上層部によって、プロジェクトは打ち切られてしまいます。
研究の継続に意欲を燃やすアロウェイは、S・R・ハデンという富豪をスポンサーにつけ、独自のプロジェクトを立ち上げることに。
ジョスに何も告げずにプエルトリコから離れ、ニューメキシコで研究を始めます。
数年後・・・宇宙人存在の証拠はなかなか見つからず、ニューメキシコでの研究も期限が迫っていました。
そんな折、アロウェイはついに宇宙からの信号を受信。
送信元は25光年先のヴェガ。
断続的に発信し続けられる信号は素数を表現しており、宇宙人の存在は決定的となります。
さらに信号を解析すると、何らかの装置の設計図も隠されていました。
富豪S・R・ハデンの協力を得て設計図の読み方を解読したアロウェイですが・・・
設計図の存在が世間に漏れてしまったことをきっかけに、宗教を重んじる人達が「神への冒涜だ」と抗議をし始めます。
抗議にさらされながらもプロジェクトを進めていくアロウェイ。
果たしてこの装置にはどんな機能があるのか?
激化する科学VS宗教の論争はどうなるのか?
宇宙人は人類に何を伝えようとしているのか?
こうして物語は一気に展開していくのです。
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映画「コンタクト」の見どころ
映画「コンタクト」の見どころは、科学VS宗教の論争がリアルに描かれていること。
劇中ではその論争がエスカレートし、世界的な抗議活動となります。
実のところ、現実世界においても、科学と宗教はお互い相容れないものとして、度々論争を起こしています。
実際に宇宙人存在の証拠がみつかり、人類よりも遥かに優れた技術を持っていることが分かれば、おそらくこの映画と同じ状況になるはず。
各国政府が宇宙人の存在を隠そうとするのも、こうした科学VS宗教の対立が理由の一つと考えられます。
つまり、映画「コンタクト」では、宇宙人の存在が実証された時のことを予習できるわけです。
現実世界と映画「コンタクト」の関連性
映画「コンタクト」は現実世界との関連性が強く、その意味で非常にリアリティがあります。
特に後述するWOW!シグナルは、映画「コンタクト」の元ネタになったと言われています。
実在する宇宙人探索プロジェクト「SETI」
SETIとは、地球外知的生命体探査( Search for Extra Terrestrial Intelligence)の頭文字をとったものです。
簡単にいうと、宇宙人の文明を探索するプロジェクトの総称。
現在世界では多くのSETIプロジェクトが進行しています。
それらのプロジェクトでもっとも多く採用されているのが、電波望遠鏡で宇宙人文明が発信した電波を受信するという方法。
宇宙人によって意図的に人類へ向けて発信された信号の他、文明に付随して発生する電波も探しています。
宇宙人の存在に否定的な人も多いようですが・・・
宇宙人が存在する可能性は確率的に極めて高いというのが科学者たちの見解。
そのため、電波望遠鏡の設置費、維持費、人件費等に膨大なコストをかけて、宇宙人存在の証拠を探しているのです。
SETIプロジェクトに携わる科学者たちは、映画「コンタクト」のアロウェイのような熱意を持っていますから、いつの日か映画「コンタクト」と同じことが起きるかもしれません。
過去に宇宙から届いた信号「WOW!シグナル」
SETIプロジェクトにおける最大の成果といえば、1977年に受信したWOW!シグナルです。
1977年8月15日、オハイオ州立大学のジェリー・R・エーマンが、ビッグイヤー電波望遠鏡で宇宙からの信号を受信。
興奮したエーマンが信号の記録紙に「WOW!(ワオ)」と書いたことで、WOW!シグナルと呼ばれています。
この時エーマンは、狭い周波数に集中した強い信号を約72秒間受信。
その信号は、将来、人類が恒星間の通信で使用すると予想されている信号と似ていました。
そのため、宇宙人文明が発信したものという指摘があり、実際、現在に至るまで宇宙人説以外に合理的な説明はできていません。(仮説として彗星説も唱えられている)
ちなみに、WOW!シグナル以降、同様の現象は起きていません。
ただし、いて座の領域内から発信されたことは分かっています。
宇宙人探索プロジェクトの資金不足
映画「コンタクト」では、主人公が携わるSETIプロジェクトの資金不足が描かれます。
残念ながら、これは現実世界にもいえることです。
というのも、宇宙人の存在に否定的な人や、存在したとしても発見されてほしくないという立場の人がいるから。
さらには、いつ宇宙人存在の証拠が見つかるか分からないため、出資者はあてのないプロジェクトにひたすらお金をつぎ込むことになります。
宇宙人存在の証拠が得られれば、科学的には史上最大級の発見となるはず。
出資者には宇宙人がいることを信じて、粘り強く支援をお願いしたいところです。
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映画「コンタクト」とテーマが似ている作品「三体」
映画「コンタクト」と同じく、WOW!シグナルによって宇宙人の存在が判明するという設定になっているのが、ドラマ「三体」です。
ドラマ「三体」は、中国のSF作家劉慈欣による長編SF小説をもとに製作された作品。
2024年3月21日からNetflixによって配信が開始され、現在ではレンタルDVD・ブルーレイでも視聴できます。
ドラマ版の「三体」は、原作から登場人物の設定やストーリーを大幅に改変。
ただし、科学者が宇宙からの信号(WOW!シグナル)を受信したことで物語が発展するという点は、映画「コンタクト」と同じです。
なお、2024年5月にはドラマシリーズの続編制作が発表されています。
ドラマ「三体」の監督・脚本・キャスト
監督 | デレク・ツァン/アンドリュー・スタントン/ミンキー・スパイロ/ジェレミー・ポデスワ |
脚本 | デイヴィッド・ベニオフ/D・B・ワイス/アレクサンダー・ウー |
出演 | エイザ・ゴンザレス
(オギー・サラザール役) |
ベネディクト・ウォン
(ダー・シー役) |
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ジョン・ブラッドリー
ジャック・ルーニー役) |
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ロザリンド・チャオ
(イエ・ウェンジエ役) |
ドラマ「三体」の見どころ
ドラマ「三体」では、ある中国人女性科学者がWOW!シグナルを受信したことをきっかけに物語が展開していきます。
面白いのは、女性科学者がその事実を中国政府にも伏せて、独自に宇宙人と交流していたという設定になっていること。
なおかつ、女性科学者が社会に絶望し、混沌とした世界を望んだために、宇宙人は侵略目的で地球に向かってきます。
この女性科学者による社会への復讐が見事に描かれていて、単なるSF作品を超えてヒューマンドラマとしての面白さもあります。
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まとめ
この記事では、映画「コンタクト」についてご紹介しました。
映画「コンタクト」は、現実世界で起こったWOW!シグナルの受信をヒントに作られた作品です。
そこで描かれていることは、実際に起こりうること。
もしかしたら、今日にもSETIプロジェクトが「宇宙人からの信号を受信した」と発表するかもしれません。
宙人の存在が分かれば、有史以来の謎である神の存在や人類の起源についての答えが見つかるはず。
その一方で、映画同様に世界は大混乱に陥ると思われるので、映画「コンタクト」を観て心の準備をしておくべきでしょう。
なお、宇宙人・UFO関連のおすすめ映画は、下の記事でまとめて紹介しています。
宇宙人・UFO関連のおすすめ映画一覧!あらすじやキャスト、見どころを紹介
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