宇宙人・UFOのおすすめ映画⑰「2001年宇宙の旅」のあらすじと見どころを紹介

木星 宇宙人・UFOの映画

不朽の名作や史上最高の作品と呼ばれる映画「2001年宇宙の旅」。

監督のスタンリー・キューブリック共々、知らない人はいないほどの有名な映画です。

とはいえ、映画の内容は難解で、解釈は人それぞれ。

そこでこの記事では、映画「2001年宇宙の旅」及び続編のあらすじと見どころをご紹介します。

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宇宙人・UFOのおすすめ映画「2001年宇宙の旅」の概要

「2001年宇宙の旅」は、1968年に公開されたSFサスペンス映画です。

人類の進化や科学技術、宇宙人の存在など、テーマは複数。

そこに人工知能が引き起こすサスペンス要素が加わります。

テーマが幅広い上にセリフが少ないため、難解に感じる人が多いようですが・・・

この難解さこそが「2001年宇宙の旅」の魅力。

事実、アカデミー賞では4部門にノミネート。

さらに1991年には、米国議会図書館によって「文化的、歴史的、美学的に重要」とみなされる等、映画史上最も偉大で最も影響力のある作品とされています。

映画「2001年宇宙の旅」の監督・脚本・キャスト

監督 スタンリー・キューブリック
脚本 スタンリー・キューブリック/アーサー・C・クラーク
出演 キア・デュリア(デヴィッド・ボーマン役)
ゲイリー・ロックウッド(フランク・プール役)
ウィリアム・シルベスター(ヘイウッド・R・フロイド役)
ダグラス・レイン(HAL 9000役)

映画「2001年宇宙の旅」の監督は、巨匠といわれるスタンリー・キューブリックです。

スタンリー・キューブリックの作品は大規模な舞台装置や独特な音楽のセンス、奥深いテーマ性があることで有名

この点は「2001年宇宙の旅」でも存分に堪能できます。

「2001年宇宙の旅」以外の代表作には、「シャイニング」(1980年)、「フルメタル・ジャケット」(1987年)、「アイズ ワイド シャット」(1999年)等があります。

主演のジョディ・フォスターは、「2001年宇宙の旅」への出演をきっかけにブレイク。

続編である「2010年」にも同じ役で出演しました。

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映画「2001年宇宙の旅」のあらすじ

「2001年宇宙の旅」は下記の4つのパートで構成されています。

  • 人類の夜明け
  • 月に人類が居住可能になった時代
  • 木星探査計画 18ヶ月後
  • 木星と無限の彼方

人類の夜明け

ホモサピエンスの祖先が荒野で採集生活を送っていた400万年前の地球。

ある日、サルたちの前に突如として「モノリス」(黒い石碑のような物体)が出現します。

明らかに人工物である「モノリス」は宇宙人の存在を示唆していますが、そんなことがサルたちに理解できるはずはありません。

警戒しつつも「モノリス」に興味を示すサルたち。

やがて「モノリス」の影響をうけた1頭のサルが、動物の骨を道具や武器として使うことを学習します。

これをきっかけに群れ中のサルたちが道具を使うようになり、採集生活から狩猟生活へと発展しました。

まさに「人類の夜明け」ともいえるこのパートは、宇宙人が人類の進化を促したことを表しています。

月に人類が居住可能になった時代

人類が宇宙に進出した近未来。

月の地下から「モノリス」が見つかります。

分析の結果、それは400万年前に意図的に埋められた人工物であることが判明。

このことは、宇宙人の存在を明確に示していました。

事の重大性を認識したアメリカは、事実を隠蔽した上でヘイウッド・R・フロイド博士を月に派遣。

月に到着したフロイド博士が「モノリス」に近づくと・・・

このパートでは、400万年前のサルと近未来の人類との対比が表現されています。

宇宙人が残した「モノリス」をきっかけに、人類は異性間交流ができるまでに進化したというわけです。

木星探査計画 18ヶ月後

木星

フロイド博士が月で「モノリス」を調査してから18ヶ月後、デヴィッド・ボーマン船長とクルーたちを乗せた宇宙船ディスカバリー号は、探査のために木星へと向かっていました。

宇宙船ディスカバリー号を管理するのは、史上最高の人工知能HAL9000。

絶対にミスをしないといわれているHAL9000。

しかし、あることをきっかけに、HAL9000の信頼性に疑問が生じてしまいます。

このパートは、HAL9000が引き起こすサスペンスが中心

前パートとの繋がりが分かりにくいのですが、終盤に流れるフロイド博士からのメッセージによって、「何故木星を目指しているのか」「モノリスとどんな関係があるのか」が明らかになります。

木星と無限の彼方

ディスカバリー号は木星の衛星軌道付近に到達。

そこには巨大な「モノリス」がありました。

小型ポッドに乗って「モノリス」に近づくボーマン船長。

するとポッドは光に包まれ・・・

このパートにはセリフはほとんどありません。

最後まで独特な映像と音楽を中心に構成されており、視聴者にはこれまでのストーリーをもとにした想像力が求められます。

とくにラストカットは抽象的で、観る者によって解釈が分かれるところ。

判然としない気持ちになりますが、この奥深さがスタンリー・キューブリックの真骨頂であり、「2001年宇宙の旅」が史上最高の映画の一つと称される由縁です。

なお、映画「2001年宇宙の旅」は、ゲオの宅配レンタルDVD・ブルーレイで視聴可能。

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映画「2001年宇宙の旅」の見どころ

映画「2001年宇宙の旅」の見どころは、各パートによって異なります。

「人類の夜明け」のパートの見どころは、サルが道具の使い方を学習するシーンです。

人類は「脳のビッグバン」と呼ばれる脳の急激な発達を複数回経験していると言われていますが、そのうちの少なくとも1回は「モノリス」によって引き起こされたというのが、スタンリー・キューブリックの主張。

ダーウィンの進化論を否定しているわけですが、人類の脳の発達スピードが他の動物のそれと比べて異常に速いというのは科学者も認めるところ。

となれば、宇宙人が意図的に人類を進化させたとも考えられます。

「月に人類が居住可能になった時代」のパートの見どころは、宇宙開発の未来を見事に描いているところです。

宇宙ステーションや月面基地、そしてそこでの暮らしぶりが時間をかけてたっぷり描かれています。

1968年公開の映画であるにもかかわらず、古く臭さがまったくないのです。

「木星探査計画 18ヶ月後」のパートの見どころは、人工知能HAL9000が引き起こすサスペンス。

人工知能の正確さに頼りきってはいけないという教訓になるのですが、スタンリー・キューブリックがそれを1960年代に想像していたことには驚かされます。

「木星と無限の彼方」のパートの見どころはラストカットです。

視聴し終わった後に、それまでのストーリーを踏まえ、ラストカットの意味をじっくりと考えてみてください。

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続編映画「2010」について

「2001年宇宙の旅」の続編である「2010」は、1984年に公開されました。

残念ながら、スタンリー・キューブリックは携わっていませんが、その分だけ作品の難解さがやわらぎ、「2001年宇宙の旅」で未解明だった謎が解き明かされる内容となっています。

とはいえ、複数のテーマを持つことは本シリーズの特徴。

「2010」では、平和や生命の起源が描かれています

続編「2010」の監督・脚本・キャスト

監督 ピーター・ハイアムズ
脚本 ピーター・ハイアムズ
出演 ロイ・シャイダー(ヘイウッド・R・フロイド博士役)
ジョン・リスゴー(ウォルター・カーナウ博士役)
ヘレン・ミレン(ターニャ・カーバック船長)
ダグラス・レイン(HAL9000役)

続編映画「2010」の監督は、ピーター・ハイアムズです。

「2010」以外の代表作として「カプリコン・1」(1978年)や「エンド・オブ・デイズ」(1999年)などがあります。

続編「2010」のあらすじ

前作において木星の衛星軌道上でボーマン船長は行方不明に。

それから9年後、責任を感じていたヘイウッド・R・フロイド博士は、HAL 9000が機能不全となった原因を突き止めるため、ソ連の宇宙船アレクセイ・レオーノフ号に乗って木星へ向かいます。

一行は木星の衛星イオの上空に滞空するディスカバリー号を発見。

ディスカバリー号のそばには、前作に登場した巨大な「モノリス」が浮かんでいました。

「モノリス」を調査しようとするソ連側のクルー。

これにフロイド博士が反対したことで、レオーノフ号内に米ソの対立が発生。

そんな中、小型ポッドで「モノリス」に向かったソ連のクルーが、放射された電磁波によって消滅してしまいます。

ポッドを消滅させた「モノリス」の意図とは?

HAL 9000が機能不全となった原因は何だったのか?

前作で行方不明となったボーマン船長はどうなったのか?

物語終盤にかけて、これらの疑問が一気に明らかになっていきます。

なお、映画「2010」は、ゲオの宅配レンタルDVD・ブルーレイで視聴可能です。

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続編「2010」の見どころ

続編「2010」の見どころは、人工知能HAL9000が機能不全を起こした理由の解明と、終盤で描かれる生命の起源です。

とくに生命の起源については、続編「2010」独自の解釈として「モノリス」が影響したように描かれています。

この「モノリス」の正体については説明なきまま物語は終わるため、、「モノリス」=神という解釈も可能。

「モノリス」=宇宙人が作ったものとなっていた前作とはニュアンスが異なりますが、「2010」は前作のパラレルワールドという設定なので問題ないようです。

まとめ

この記事では、映画「2001年宇宙の旅」と続編「2010」についてご紹介しました。

映画「2001年宇宙の旅」は、複数のテーマを持ちつつ、視聴者にその解釈を任せる形で幕を閉じます。

一方、続編の「2010」は、いわば「2001年宇宙の旅」の解決編。

ただし、あくまでもパラレルワールドという設定なので、複数ある解釈の一つに過ぎません。

結局のところ、スタンリー・キューブリックが描いた映画「2001年宇宙の旅」の解釈は視聴者次第。

非常に奥深い作品なので、これを機にぜひ視聴してみてください。

なお、宇宙人・UFO関連のおすすめ映画は、下の記事でまとめて紹介しています。

宇宙人・UFO関連のおすすめ映画一覧!あらすじやキャスト、見どころを紹介

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